定例活動報告
  ~公園まつり近づく~
 
〇日時:平成24(2012)年3月25日(日)  10:00~14:30
〇天候:久しぶりの晴天、冷え込みは続く
〇場所:ワークセンター、第三里研整備林

〇活動概要

年間で最大のイベント四季の森公園まつりが今年も4月29日に行なわれることになりました。私たち四季の森里山研究会では、例年のように、炭焼き小屋近くの「里研会場」にドングリ工作や丸太切り体験、手作り品の販売コーナーなどを設けて皆さんをお迎えしようと準備を進めています。

この日は、ドングリ・細い竹などの工作材料を電動研磨機などを使って整えたほか、揃えるべき品物の選別などの作業をしました。

また、私たちが手を入れている林(第三里研整備林)では、そろそろ新芽が出始める時期になった事もあって、定点観測している区域の植生を確認した一方、太陽光を入れるために下草刈り、間伐など林の整備も行いました。すっきりした林が出現しつつあります。

次の私たちの活動日は4月8日(日)。 13:00からの自然観察会は「里山の芽吹き」がテーマです。遅かった春の気配を堪能できる事でしょう。大勢の方が参加されるものと担当者は下見を重ねて準備しています。
第三整備林の整備作業 明るくなった第三整備林
初春の花たち-カタクリ 初春の花たち-キクザキイチゲ
Photo by Shibuya

定例活動報告
  春近し、最後はポカポカ陽気に
 
○平成24(2012)年3月11日(日)  9:00~15:00
○天候:曇りのち晴れ
○場所:ワークセンター、第三里研整備林

〇活動概要

午前中は各チームに分かれて活動しました。
間伐、下草刈り
 第三里研整備林の白樫、青木、枯れ木などの間伐と下草刈りをしました。
植生調査
 
第三里研整備林の現状(樹木、草本)の調査をしました。
公園まつり準備
自然観察会の下見

午後は「定例の自然観察会」がありました。まずまずの天気に恵まれ総勢50人あまりが集いました。テーマは「桜前線」でしたが、今年は開花が大幅に遅れ「梅」が代役となりました。樹木の周囲や直径を実際に測って、表示されている数値と比較して「大きくなっている」事を検証しました。サクラの谷では花のない桜に「花の写真」を貼り付けた苦肉の策も。それでも最後はポカポカ陽気で春らしくなりました。今日は3月11日、皆で黙祷し、お土産に差し上げ、笑顔での解散となりました。


来月の自然観察会は4月8日13時から「里山の芽吹き」がテーマです。

エイヤー!白樫を間伐

これは何だ・・・「植生調査」

エーこの木の太さを測ってみましょう!

「梅」の解説

写真で・・・苦肉の策

サクラの谷で、ポカポカに

Photo by Shibuya



特別活動報告
  秦野の渋沢丘陵だより(4)
    ~風倒木処理と共に林内の「ごみ集め」も~

 
〇日時:平成24(2012)年3月3日(土)  9:30~14:30
〇天候:曇りのち晴れ、雲多く寒さも残る
〇場所:秦野・渋沢丘陵の整備林

〇活動概要


渋沢丘陵の一角にある里山の整備、今回は、年度末の秦野市の検査をひかえて、いわば仕上げの作業になりました。

去年の台風による倒木(直径40センチ以上の大木も)の処理が中心でしたが、急斜面のアオキなど下生えの刈払いや、林内に投棄された「ゴミ」の収集などにも取り組みました。

雪と雨の直後で足元の状態を心配しましたが、林の中の土は意外にシッカリしていました。 厚い落ち葉に覆われた里山林内の土の大きな保水力を、あらためて実感した 一日でもありました。

チェインソウも「吸い込まれる」大木処理 スッキリした里山林内
(仮称・三角点フィールド)
Photo by Kawakubo


定例活動報告
   ~公園・公園まつりに向けて活動開始~

日時:平成242012)年226日(日)  10:0015:00
天候:どんより曇ってとても寒い
場所:ワークセンター、第三里研整備林


活動概要

午前中は第三里研整備林の間伐をしました。
今回はシュロの木を中心に間伐を行い、幼木を多数伐採しました。
中には樹高3mを超すシュロの木や枯れ木など大物も伐採&玉切りしました。寒いのに汗が…
少しずつ明るくなっていく整備林ですが、白樫の大木をどうするかが課題です。


午後は公園まつりに向けて活動を開始しました。
 まずはミーティング、そして里研のシンボルの‘鹿’を修理、角もすげ替えて生まれ変わりました。うぐいす笛の部品の製作も…

枯れ木の玉切り

ワークセンターから第三里山整備林

「鹿」を修理

生まれ変わった「鹿」

Photo by Shibuya



定例活動報告
  ~少ない野鳥を探す自然観察会~
 
〇日時:平成24(2012)年2月12日(日)  9:00~15:10
〇天候:晴れ
〇場所:四季の森公園/大池周辺散策路など

〇活動概要


午後1時からの自然観察会は「里山に棲む野鳥」。
好天に恵まれたことと、テーマが野鳥だったためか72人もの参加がありました。
この人数に驚いたのか、下見のときにはいた鳥も姿を見せず、少ししか見られない観察会になってしまいました。


とは言え、水辺でカルガモ、カイツブリ、マガモ。
葦原ではハクセキレイ、シジュウカラ、ヒヨドリなどが観察され、双眼鏡を手にした人々が懸命に鳥の姿を追っていました。


更 に、会員が持ってきた鳥の巣に触れてもらったほか、ハトの羽を使って飛び方や羽の構造などを分かりやすく解説したりしました。

空気は冷え込んでいましたが日だまりを追ってハイキング気分を楽しむことができました。

これより先、私たちは午前中、整備している林に入り、観察区域の植生調査 (植物の種類・気温・照度・周囲の樹木の本数等) を測定しました。
まだ、新しい芽は出ていませんが、暖かくなってどんな植物が顔を出すか楽しみです。
「空前」の観察隊 えさを探すコサギ
寒さに縮こまらないで 里山林・環境データ測定
Photo by Kawakubo


特別活動報告
  秦野の渋沢丘陵だより(3)
    ~沢山の風倒木の処理を開始~

 
〇日時:平成24(2012)年2月4日(土)  9:30~11:50
〇天候:晴れ、久しぶりに高温
〇場所:秦野・渋沢丘陵の整備林

〇活動概要


今年度から、私たち四季の森里山研究会は秦野市平沢の渋沢丘陵にある里山の一角を整備しています。   
秦野市が行っている「里山ふれあい森林づくり事業」の一環です。


1月21日に予定していた作業が、雨のため休止になり、今回が今年度3回目となりました。

この日は、前回片づけることが出来なかった風倒木の処理に取りかかりました。
大木に絡まるように倒れかかった太い枝にロープをかけて引き落としたり、もつれあった2本の木を チェンソーを使って根元から倒したり、危険を伴う作業でしたので、互いに声を掛け合いながら進めました。


倒した樹木は運びやすいように「玉切り」しますが、量が多いのでこの仕事もたやすいものではありません。
久しぶりに、気温が上がった事もあり、しっかり汗をかく作業になりました。
 「玉切り」は総がかりで 木の間から見えるのは丹沢の山並み
Photo by Shibuya


特別活動短信
  ~好評・アロマテラピー講座~
 
〇日時:平成24(2012)年1月26日(木)  13:30~14:45
〇天候:晴れ
〇場所:緑区地域子育て支援センター拠点「いっぽ」(JR十日市場駅近く)

〇活動概要

子育て中のお母さん達に香りでリフレッシュしてもらおうと、里研と「いっぽ事務局」が 3回目のアロマテラピー講座を開きました。

今回参加したのは12人のお母さんと、3か月~2歳までの12人の小さな子たち。

講師は資格を持つ会員がつとめ、 青森ヒバを使ったジェルクリームを作ったり、ハーブティーを試飲したりしました。

講師のほかに、会員の8人が補助役や子守り役として参加しました。
初めはママから離れられず、泣き叫ぶ子もいましたが、やがて、子守り役の腕の中で眠ってしまう子もいるほどで、事故もなく無事に終わり ました。


「あっという間でしたが、ホッとする時間が過ごせて良かったわ」と言うお母さんもいて、 私たちにとっても達成感のある教室でした。

「森のアロマテラピー講座」ーはじめます 「ジェルクリーム」制作順調
講座順調・子守も順調 子守4人衆
Photo by Kawakubo


特別活動報告
  ~上白根小学校の総合学習授業~
 
〇日時:平成24(2012)年1月25日(水)  13:45~14:30
〇天候:晴れ
〇場所:上白根小学校5年1組教室

〇活動概要

四季の森里山研究会では、上白根小学校(矢野教諭・横浜市旭区)5年1組の通年総合学習に協力しています。

この日の授業は「旭区総合的な学習研究会」の研究発表でしたので、旭区内28校60人の先生方が参観して熱のこもった内容になりました。

児童たちは4人1組のチームで①イロハモミジ等②エゴノキ等③シダ類④山親爺について説明し、これまで学習した項目との関連を図示しました。
この後、樹木などと人との関わりについて意見交換をしました。


里研の武本理事長は、里山の生物循環について易しく話して締めくくりました。
里研・武本先生と
5年1組・矢野先生の授業
教室は満員ー研究参観の先生達
Photo by Kawakubo


定例活動報告
  ~来年度の自然観察会は…~
 
〇日時:平成24(2012)年1月22日(日)  10:00~15:15
〇天候:曇り とても寒い日
〇場所:四季の森公園/第三里研整備林など

〇活動概要

来年度に向けて、どのような姿の自然観察会が最も望ましいかを話し合いました。
自然観察会にいらした方が満足するのは、知識を得ることと同時に、実際に対象物に触れたり、 ルーペで確認したりして参加感を持つことだろう。などの意見が出ました。
議論の末、来年度の各月の主題と担当者がおよそ決まりました。


自然観察会は来年度も第2日曜日の午後1時から、1時間余りで園内を巡ります。
来月は2月12日、野鳥のお話。双眼鏡をご持参くだされば野鳥が見られるかもしれません。


この日は学校田の上の林、第三里研整備林に2メートル四方の観察区域を設定しました。
よく日のあたる所と半日陰の所の2か所です。 これから、その区域にどんな植物が生えているか、それがどのように変化するかを詳しく観察して いきます。間伐による効果が目に見える形で分かるようになるかもしれません。


第三里研整備林に2メートル四方の観察区域を設定
日の当たる場所 半日陰の場所
Photo by Hayashi


定例活動報告
  ~冬芽の観察で歓声が…~
 
〇日時:平成24(2012)年1月8日(日)  9:00~15:00
〇天候:晴れ
〇場所:四季の森公園/葦原周辺の散策路など

〇活動概要

今年初めての自然観察会は好天に恵まれて、56人の方々が参加してくださいました。

今回は「冬芽(ふゆめ)」や「葉痕(ようこん)」についてのお話しが中心でした。
植物は冬の間に春の芽吹きや開花に備えています。それが冬芽。
葉が落ちた後の「葉痕」は、詳しく見ると動物の顔に見えるものがあります。


私たちの会員の森林インストラクターが自宅からサクラ、コブシなどの小枝を持ってきました。
これを簡易顕微鏡で観察してもらったのです。


葉痕をみて「犬の顔に似てる」。花芽をカッターで切った断面を見た人からは「わあ~ キレイ!」  などの声が聞かれました。葉が落ちて寂しい樹木も、見方を変えると思わぬ発見があります。

これより先、私たちは作業現場の林に入って、大きなヤマザクラに四手、お神酒などを奉げて、山の恵みに感謝し、作業の安全を祈願しました。

次回の自然観察会は2月12日(日) 13:00から。里山の野鳥がテーマです。  
双眼鏡をご持参頂くと野鳥が見られるかもしれません。是非ご参加ください。
ヤマザクラに御神酒を奉げて「山始」 こんなに大勢が…自然観察会の始まり
ルーペで冬芽を観察 
美しさにびっくり
新年仕事始め
・・倒れるよー(間伐スタート)
Photo by Kawakubo & Shimoda


特別活動報告
  秦野の渋沢丘陵だより(2)
     ~里山整備、本格作業。そして来年も~

 
〇日時:平成23(2011)年12月23日(金・祝日)  9:30~15:15
〇天候:曇り、風はなく寒い日
〇場所:秦野・渋沢丘陵の整備林

〇活動概要

秦野市の「里山ふれあい森林づくり事業」の一環として、私たち四季の森里山研究会は秦野市平沢の渋沢丘陵にある里山の一角を整備する事になり、今回が2回目の作業です。

今回は作業区域を全員で踏査して境界や地形を確かめました。ここ秦野整備地 は広さが約1ha、ほとんどが急斜面で、コナラ、クヌギ、シデ、ヤマザクラなどの落葉樹が多い林です。

この日は、9月の台風15号で吹き倒された大木や、折れた大枝などを処理しました。 梯子で10メートルもある枝に上ったり、ロープをかけて引き倒したりしましたが、被害に遭った木は思いのほか多く、処理しきれず作業を来年に持ち越した木もあります。

作業は曇り空、気温の低い中で行いましたが、ふと手を休めると、遠くには相模湾、江の島、三浦半島などを望む事が出来ました。天候によっては伊豆の大島までも眺められるとか。

この日で今年の作業は終わりました。
1年間、私どものページを訪れてくださりありがとうございます。
新年は8日から作業を始めます。来年もよろしくお願いいたします。
急斜面の現場を実地踏査 高所での作業は慎重に
Photo by Hayashi


定例活動報告
  ~好評の自然観察会
 
〇日時:平成23(2011)年12月11日(日)  9:00~18:30
〇天候:晴れ…穏やかな快晴
〇場所:四季の森公園/紅葉の森の散策路など

〇活動概要

この日は今年最後の自然観察会、「四季の森公園のシダ」がテーマでした。
師走だし、あまり関心を示さない人が多いシダのお話しでしたが、暖かくよく晴れた事が幸いしたのか、56人もの方が参加してくださいました。


花が咲かない、胞子で繁殖する。多くの植物が枯れる冬は目立って観察しやすい。年中見られるもの、冬枯れるもの、冬に元気なものがある。などとシダの特徴を解説した後、葉を触ったり、裏返してみたり、胞子嚢群(胞子の集まり)を簡易顕微鏡で確かめたりして、ふだんは見過ごしてしまいがちなシダを注意深く観察しました。

「種類も数もこんなに多くのシダが見られて驚きました」という声が聞かれたほか、大きな図版も使った丁寧な解説をしたためか、「よく分かった!」ととても好評でした。

私たちは自然観察会を無事終えた後、公園を離れて、ささやかな忘年会を催しました。 反省すべき事などを話し合いながら、来年に向けて新たな意欲をかき立てました 。

「カニクサ」 「オオハナワラビ」
熱心な説明・・汗もでそう 熱心な観察・・寒さも忘れそう
Photo by Kawakubo


定例活動報告
  ~里山林を手入れ
 
〇日時:平成23(2011)年11月27日(日)10:00~14:30
〇天候:晴れ…やや寒くなった
〇場所:四季の森公園ワークセンター、第三里研整備林

〇活動概要

このところ子供たち向けの行事が続いたので、この日は集中的に公園から任されている第三里研整備林の手入れ作業に取り組みました。

これまでの作業状況の点検を行い、地形の変化なども勘案して、間伐する候補木の調整を行いました。

全員はりきって森林作業に当たりましたが、密生した林内の間伐では二重懸かり木もあって、梯子をかけて処理しなければならず汗を流すことになりました。

これに並行して、今後の行事に備えて、貴重な工作材料(会員が各地で拾い集めた)多品種のドングリなどの乾燥や分類を行ったほか、作業で使った道具類を念入りに手入れしました。

私たちは会員の持つ知識や技能を共通のものするため時々「廻談」をしています。 この日はこの程活動を始めた秦野地域の「知られざる歴史」を会員の一人が解説しました
「伐りすぎぬよう」、整備林内確認 「掛かり木」処理、予想外に手こずる
「後片付け」、
次回の活動に向けての準備
「後片付け」、
次回のための道具手入れ
Photo by Kawakubo


特別活動報告
  ~上白根小学校3年生の総合学習
 
〇日時:平成23(2011)年11月21日(月)・22日(火)  8:30~12:30
〇天候:両日とも晴れ
〇場所:四季の森公園ワークセンター、桜の谷など

〇活動概要
上白根小学校3年生の総合学習を指導しました。  4学級の122人を2学級ずつに分けて、同じ内容で自然観察、丸太切り、ドングリ工作の体験授業です。

私たちが準備を整えた広場に、9時半、先生に引率された3年生が、張り切って「走るように」集合しました。

観察組は、3人の森林インストラクター(会員)が、10人ずつ引率して「晩秋の里山巡り」。子供たちは、大きなケヤキが小さな種を自分の葉っぱにつけて「風に運んでもらう」様子を確かめたり、冬の里山に可憐な白い花を咲かせたフユザクラを鑑賞したりしました。

工作組は、まず「里研先生」の指導で「丸太切り」、そして自分が輪切りにした木の台にドングリや小枝を飾って「美術作品」を作りました。


両日とも、二つの組は1時間ずつの交代制で、全員「同じ観察体験」と「自分だけの美術品作り」ができました。(作品は持ち帰り)

種を広くまいて子孫を残す植物の努力に感心したと話す子もいて、私たちの努力が報われた思いがしました。
会場めざし駆け出す児童たち
・・ワークセンターへ
冬に咲くサクラもあります・・自然観察
「工作材料」配布準備完了 個性的なドングリ工作
・・風流ですね
Photo by Kawakubo


特別活動報告
  ~親子ふれあい自然教室
 
〇日時:平成23(2011)年11月20日(日)  9:30~12:30
〇天候:晴れて暖か
〇場所:横浜市緑区三保町、横浜翠陵中学・高校(学生ホール、校庭)

〇活動概要

この「親子ふれあい自然教室」は、翠陵校が取りまとめをしている「地域学校連合・学びのまち創造プロジェクト」が主催するもので、今年が5回目。里研は依頼を受けて毎年、自然に親しむ遊びの体験指導を続けています。

今年は子供会やスポーツクラブに参加している幼児・園児・小学生と父母合わせておよそ60人が参加しました。「刃物を使うので、怪我のないように」などと注意した後、里研メンバーの指導のもとで「遊び体験」をしました。

さまざまに紅葉した木が映える校庭での「里山遊び」は丸太切り・こま回し・達磨落とし・ロケットラワンなど。広々としたホールの「里山工作教室」では、ドングリ工作・シュロバッタつくり・切り絵など。

2時間あまりの時間内で全員が4~5種目の遊びを体験して、笑顔で解散となりました。地域と学校が協力して、こうした行事が続いていることは素晴らしいことですね。
にぎわう校庭 注目の「丸太伐体験」
人気のドングリ工作 親子で集中・作品は「お土産」に
Photo by Kawakubo & Hayashi


定例活動報告
  ~小春日和の観察会
 
〇日時:平成23(2011)年11月13日(日)  9:00~15:20
〇天候:晴れ 昼からは暖かに
〇場所:四季の森公園大池周辺の散策路など

〇活動概要

午後1時からの自然観察会、今回のテーマは「冬の里山の実り」。 植物は自分で移動する事が出来ません。そこで子孫を残すために、種を広く蒔くさまざまな工夫をしています。

例えば、カエデの仲間の種はプロペラのような形をしていて、風に乗って運ばれます。ヌスビトハギは人の衣服などにくっついて運んでもらいます。ホウセンカは自ら弾けて種を遠くへ飛ばします。

こうした仕組みを実際の植物を観察したり、丁寧に解説したりして参加した人々に納得して頂きました。お陰で「また是非参加したい」という声もあがるほどでした。

今月は、地域の「親子ふれあい自然教室」や小学校の「総合学習」などの行事が控えています。そこで子供たちに提供するドングリ、小枝、台木などの工作材料の下ごしらえ、体験丸太切りに使う材木の準備などをしました。さらに、公園の中の新しい整備林(第三里研整備林)の下草刈りの作業などもあり、総動員で活動した一日でした。
植物の子孫を残す素晴らしい知恵
マユミとヌカゴ
植物の子孫を残す素晴らしい知恵
プロペラ、グライダーなど風散布の植物も
ボーイスカウト森林作業指導
間伐した樹木の切断
総動員で工作材料準備
Photo by Kawakubo & Hayashi


特別活動報告
  ~森の台小の理科授業
 
〇日時:平成23(2011)年11月1日(火)  8:30~13:00
〇天候:快晴
〇場所:四季の森公園の北口広場、里山散策路

〇活動概要

私たちは四季の森公園に近い数校の小学校の授業を支援しています。今回は、森の台小学校4年生の「理科授業」を指導しました。5学級178人の児童を一括して教えてほしいという学校側の要請に応えたものですが、これだけの人数を一度に指導するのは里研にとって初めての事です。

授業は「自然観察」と「ドングリ工作」の2グループに分けて、それぞれ1時間で交代することにしました。それでも1グループが約90人という大人数です。予定を変更して加わった者も含めて17人の里研会員が心をこめてきめ細かな指導に当たりました。

観察では「ドングリの丸い訳が分ってうれしい」という声があがり、ドングリ工作では全員が「自分のデザインの作品」を完成。子供たちの元気な声と笑顔は我々の心を明るくしてくれました。

工作材料の準備や平日に会員を動員する事などを考慮すると、一度にこれだけの人数を指導するのは、私たちの能力の限界ギリギリで、事前に十分な打合せをすることが大事だと反省させられました。

森の台小4年生全員集合、サア始めます 里山林内で観察記録作成、
里研先生も頑張る
仕上がり様々
178人の児童の作品たち
「うーん凄い」、
ドングリクラフト・デザイン賞かな
Photo by Kawakubo & Hayashi


定例活動報告
  ~急な要請に応える準備作業
 
〇日時:平成23(2011)年10月23日(日)  10:00~14:30
〇天候:薄曇り
〇場所:四季の森公園ワークセンターなど

〇活動概要


きのう(10月22日) 渋沢丘陵で、タップリ雨にうたれた道具の手入れから作業を始めました。刃の欠けた大鎌をグラインダーで修理したり、鋸のさびを砥石で落としたり…。わずか1日しかたっていないのに濡れた鎌や鋸は驚くほどさびが出ていました。

この後、急に要請された小学校の理科授業に向けて、工作材料の準備に大わらわで取り組みました。木くずにまみれながら飾り台を切り出したり、飾りにする小枝を揃えたり、ムクロジやモミジバフウの実の数を確認したり、ドングリに白い塗料で顔を描いたり…。

近くで催し物があったためか、時折、私たちの作業を見に来る人々がいました。
「小学校の理科授業の準備をしているところです」と説明すると「根気のいる仕事ですねえ」と慰めてくれる人もいました。


この日、足りなかったものは、定例活動日以外の日に、有志が出て準備することになりました。急な要請とはいえ、私たちの活動の趣旨に沿うものであれば、出来る限り協力するのが、里研のモットーです。
昨日(10・22)、雨中で使った道具の
手入れに頑張る
それが明日の活動に繋がる
急遽、要請の来た
理科授業(11・1)準備に頑張る    
ドングリクラフトの飾り台作り、
顔書きなどなど・・・
Photo by Kawakubo


「新活動」報告
  秦野の渋沢丘陵だより(1)
     ~里山林の整備事業開始~

 
〇日時:平成23(2011)年10月22日(土) 9:00~15:30
〇天候:午前中本降り、昼から曇り
〇場所:秦野・渋沢丘陵の整備林

〇活動概要


このほど、私たち四季の森里山研究会は、丹沢山麓・秦野市平沢渋沢丘陵の里山を整備することになりました。秦野市の「里山ふれあい森林づくり事業」として実施するもので、この日が1回目の作業です。

本降りとなった雨のため、しっかり身支度をして里山林に踏み込みました。
林内は、9月の台風被害が目立ち、吹き倒された大木が放置されるなど荒れた状態で、折れた大枝の落下などに気をつけながら下草刈りに取り組みました。


新たに導入した刈払い機も威力を発揮して、400㎡ほどの林床を手入れしたところで、この日の作業は終了としました。雨に加えて、この季節には珍しく気温の高い日で、雨と汗ですっかり体を濡らしましたが、充実感のある作業でした。今年度はあと数回、ここの整備作業をする予定です。

一同まず安全祈願
・・震生湖畔の秦野福寿弁財天社
本降り、里山林の手入れ作業開始、
気をつけよう
根こそぎ倒れたコナラの大木
・・9月の台風被害のこる
新装備・刈払機、エンジン始動
・・雨で大変
Photo by Kawakubo


特別活動報告
  ~上白根小学校・総合学習4回目~
 
〇日時:平成23(2011)年10月12日(水)  10:30~12:30
〇天候:秋晴れ
〇場所:四季の森公園の池周辺と尾根

〇活動概要


四季の森里山研究会では、公園に近い上白根小学校の通年総合学習に協力して、今年の5月から、5年1組の児童を対象にした自然観察や環境授業に取り組んでいます。

4回目になるこの日は、担任の矢野先生に引率された34人の児童が、四季の森公園内で行った自然観察を指導しました。

植物斑、野鳥班、カワセミ集中班の3班に分かれた児童たちは、会員の森林インストラクターの案内で、1時間あまり、ドングリ(クヌギ・コナラなど)や実をつけたヤマボウシ、ハスの実、それに渡りをしない留鳥のヤマガラなどの観察に熱中しました。
人気の集中したカワセミにも対面できて、めでたく無事故で解散することが出来ました。


欅の落ち葉の説明 「カワセミ」いたいた、ラッキー!
Photo by Kawakubo & Hayashi


定例活動報告
  ~草も木も、実りの秋~
 
〇日時:平成23(2011)年10月9日(日)  9:00~15:30
〇天候:晴れ、汗ばむほど・ほぼ無風
〇場所:紅葉の谷など園内散策路、ワークセンター

〇活動概要


午後1時からの自然観察会は、穏やかな天候にも恵まれて40人が参加してくださいました。この日のテーマは「紅葉(黄葉)前線」。木の葉はなぜ秋になると赤や黄に色づくのでしょうか。その「もみじのメカニズム」を森林インストラクターの会員が丁寧に解説しました。

なかでも拡大レンズを使った「ひっつき虫(植物)」の観察は、植物の種がホントはどんな顔をしているのかが分かって大人にも好評でした。

このほか多くの会員が終日、ドングリと格闘しました。各地の自治体イベントなどでは「ドングリ工作」の人気が高く、里研には協力依頼が続いています。
「いくらあっても足りない工作材料」を調えるため、会員が各地で集めてきた数千個のドングリや小枝などと格闘・準備にあたりました。


里研では、このほど刈払い機2台を購入しました。下草刈りに威力を発揮することが期待されますが、事故のないよう、扱うのは講習会を受講した有資格の会員に限ることとしました。
自然に包まれる自然観察会 引っ付き虫(植物)の観察
きれいに並んだドングリ、秋のイベント準備 里研新装備、刈払い機・・扱い注意を
Photo by Kawakubo


定例活動報告
  ~台風被害の後始末~
 
〇日時:平成23(2011)年9月25日(日)  10:00~15:10
〇天候:曇り時々晴れ
〇場所:学校田近くの林など

〇活動概要


9月21日に上陸した台風は四季の森公園にも少なからぬ被害を及ぼしました。
公園内では、大きなシラカシの幹が裂けるなど、20本を超える木が倒れたり、倒れかかったりしました。


この日、里研は公園の学校田近くの林(私たちは「第三里研整備林」と称しています)に入り、台風によって落ちた、葉を付けたままの枝や太い枯れ枝、倒れた木などを片づけました。

やっと秋らしくなって、林の中も蒸し暑さは感じられませんでしたが、この作業中、一人がクロスズメバチとみられるハチに刺されてしまいました。
幸い大事には至りませんでしたが、近くでは別のハチが飛んでいるのも見かけました。この季節はハチが活発に活動します。むやみに林に入ったり、追い払ったりして刺激しないよう十分注意したいものです。


里研担当林の影響調査 幹が裂けたシラカシの大木
Photo by Kawakubo

定例活動報告
  ~自然観察会は緑陰を選んで~
 
〇日時:平成23(2011)年9月11日(日)  9:00~14:40
〇天候:晴れ・真夏日
〇場所:学校田近くの林、葦原周辺の散策路など

〇活動概要

午後1時からの自然観察会、今回のテーマは「初秋の里山」。 真夏日になったにもかかわらず、35人の方が参加してくださいました。

自然観察会では、これまでも歩く道すがら、要所要所で「かながわ森林インストラクター」の講師が解説をしています。池や葦原を廻る散策路の周囲には、10種を超える秋の野草の花々が見られ、参加者も熱心に観察したり写真を撮ったりしていました。  
数例を挙げれば、ミソハギ、カガイモ、キンミズヒキ、フジカンゾウ、ヒヨドリバナ、オトコエシ、ツリフネソウ、キツリフネなどなどです。


暑さが厳しかったこの日は緑陰を選んで休息を兼ねながらお話ししました。
涼しげに飛んでいる「トンボ」についてと、利用範囲の広いキノコの「シイタケの栽培」について詳しく解説しました。参加した方の中には、初めて知った事も多かったらしく、興味深かげに聴いていただきました。


午前中、私たちは次のイベントで使う材料の用意をしたり、これから本格的に整備が始まる公園内の東側学校田に近い林に入り、間伐する樹木を識別するテーピングなどの作業をしました。
 
「とんぼについて」谷川講師の話を傾聴 第三整備林伐採木選定・テーピング
Photo by Shimoda


特別活動報告
  ~「みどり市民活動交流会」に参加~
 
〇日時:平成23(2011)年9月11日(日)  11:00~16:15
〇天候:晴れ
〇場所:緑区市民活動支援センター(みどり~む)

〇活動概要


通常どおり自然観察会などが行われた同じ日、里研は会員の一部が「みどり市民活動交流会」に参加しました。

中山駅に近い緑区市民活動支援センター(みどりーむ)に登録している市民団体が、お互いの情報を交換し連携を深めようと企画された催しで、108人が参加しました。

里研が里山の保全と残された自然を後世に残す活動をしていると報告したほか、福祉の手助けをしている団体など10のボランティアグループが人形劇の実演を交えたりして報告したほか、互いの活動について鋭い質問が飛ぶなど熱い議論も交わされました。

また、里研は参加した人にドングリを使って工作してもらったり、会員手づくりの「バランストンボ」などの工作品を展示即売したりしました。売り上げ金は材料費を除いて東日本大震災の義援金に寄付いたします。

「人のために役立つ事は喜びをもたらし、達成感が湧いてくる」そんなボランティアの真髄が感じられた集いでした。

「里研の活動紹介」、
聴衆も熱心。
「ドングリ工作指導」、
大人の受講生、熱心。
Photo by Kawakubo


定例活動報告
  ~夏休み向け自然観察会~
 
〇日時:平成23(2011)年8月14日(日) 9:00~15:15
〇天候:晴れ・激しい暑さ
〇場所:葦原周辺の散策路など

〇活動概要

午後1時からの自然観察会には、厳しい暑さにもめげず、33人が参加してくださいました。夏休みでお子さんの多い日でした。

今回のテーマは「里山のいきもの」。ミミズは主役になることが少ないけれど、土を耕し、動物のえさになり、漢方薬にも使われるなど、とても大事な働きをしている事をお話ししました。

土の中に仕掛けておいたワナを掘り返してみると小さな虫にまじって、勢いのいいミミズが飛び出してきて、歓声が上がっていました。


木陰を選んではお話ししましたが、日なたが38度、林の中では31度と温度差が大きいのにビックリ。すかさず林の果たす蒸散作用などの役割を分かりやすく解説しました。


大人向けには、涼しい林の中で、ゆったりした「樹林気功」で体をほぐし、森の気を十分、体に取り込んで、しばし暑さを忘れさせる工夫もしました。

これより先、午前中に私たちは、来月開かれる緑区の催し物に備えて、工作材料の準備をしました。大仕事ではありませんでしたが、暑さは厳しく、たちまち汗が噴きだしてきました。  

土の中にはどんな生き物がいるでしょう イベント用の材料準備
Photo by Shimoda & Ueno


特別活動報告
  ~夏休み工作教室~
 
〇日時:平成23(2011)年7月31日(日)10:00~12:00
〇天候:曇り時々晴れ
〇場所:緑区・サザンヒルズ竹山自治会コミュニティーセンター

〇活動概要

四季の森里山研究会では、子どもたちが健やかに育つ事を願って、近隣の小学校や子ども会などの活動に協力しています。今回は緑区のサザンヒルズ竹山自治会の要請に応えて夏休み工作教室に全面協力しました。

この日は、ドングリなどの木の実を使った置物と桜の小枝を使った写真立てを作りました。参加したのはこの地区の小学生25人。指導したのは私たち里研の5人の会員です。

こうした催しでは、一人一人の独創性を大事にすることは言うまでもありませんが、限られた時間で大勢の子どもたちに参加してもらうため、工作しやすいように、材料を十分吟味して準備をすることが大切だと私たちは考えています。

実は、写真立ては里研として初めて取り組んだ工作だったのですが、予想以上に工作時間がかかりました。参加者には好評でしたが、今後は、更に改良して、一層楽しい工作教室を目指します。
「写真立て工作」 「どんぐり工作」
Photo by Nasu


定例活動報告
  ~ヤブカに苦しむ林内作業~
 
〇日時:平成23(2011)年7月24日(日)10:00~14:40
〇天候:晴れ
〇場所:田んぼ近くの林、ワークセンター

〇活動概要

私たち四季の森里山研究会は、このほど四季の森公園の田んぼに近い林(第三里研整備林)の手入れを始めました。

この日は、アズマネザサなどの下草を刈り取ったり、木に巻きついたツタを切り取ったりしました。 林内は、薄暗く手を休めるとすぐにヤブカが集まってきます。風の通りがないため、たちまち汗が噴き出してきました。


この地域にはヤマユリ、マヤラン、チゴユリ、アキノタムラソウなどの貴重な植物が確認されています。 これらの植物が踏み荒らされないように、小枝で周りを囲ったり、枯れ木で垣根を作ったりしました。


午後は前回に引き続き、夏休みの子どもたちを対象にした工作教室の準備をしました。 写真立てと、トトロの森をイメージしたドングリ工作です。
自然の小枝をちょっと使っただけで、作品の感じがずいぶんと変わるものですが、この日は小枝を半分に割った素材の接着面を平らに削りました。パネルに貼り付けて使うためです。


あとは、子どもたちのアイデア次第。どのパーツをどのように組み合わせ、自分の想いをより楽しく表現できるかが作品づくりの命となります。個性のある作品の完成が待たれます。

新整備林での作業・・ツタの切り取り 整備エリアに咲くヤマユリ
クラフト教室には
「写真立て」工作も予定
クラフト教室のための材料作り
Photo by Tanigawa & Hayashi


定例活動報告
  ~涼感たっぷりの自然観察会~
 
〇日時:平成23(2011)年7月10日(日)9:00~15:00
〇天候:快晴
〇場所:四季の森公園の散策路

〇活動概要

強烈な日差しが、森の奥まで入り込んでくる日でしたが、この日も30 人を超える方々が集まって下さり、1時から「盛夏の里山」をテーマに自然観察会を開きました。

外気温は30度を超えていましたが、水辺や木陰、風の通り道を巧みに選び、ユーモアを交えた講師の話に歓声が上がっていました。


夏の草花の名の由来。すでに、実をつけだした木々の様子。これから活発に動き回り、自分たちの子孫を残そうとしている虫たちの話等々。


最後に、ヤマザクラの大木の下でセミの声の聴きなしをしました。7種類のセミの鳴き声は、盛夏の里山気分をいっそう盛り上げる効果を果たし、暑さはきびしかったものの、とてもさわやかで、涼感たっぷりの自然観察会となりました。

これより先、午前中、私たちは夏休み期間に予定されている工作教室などの準備をしました。手を加えすぎず、その子のアイデアが生かせるよう、素材作りの段階でも工夫を凝らして進めています。夏休みのイベントの成功が待たれます。

工作材料の選別と
一人に一袋ずつの袋詰め作業
自然観察会は木陰を選んで…
Photo by Tanigawa

特別活動報告
  ~上白根小学校・総合学習、カワセミを見た!~
 
〇日時:平成23(2011)年7月7日(木)10:30~12:00
〇天候:梅雨空も雨降らず
〇場所:四季の森公園

〇活動概要

四季の森里山研究会では、公園の南にある上白根小学校の通年総合学習に協力して今年の5月から、5年1組の児童を対象にした自然観察や環境授業に取組んでいます。

3回目になるこの日は、担任の矢野先生に引率された32人の児童が、四季の森公園南口広場に集まりました。3班に分かれた児童たちは、3人の里研インストラクターの案内で、梅雨の時期、樹木の成長やムシなど森の生き物の活動が活発になる里山の様子を観察して歩きました。


子どもたちの関心は、ちょっと変わった里山言葉(ヤマオヤジなど)、カワセミに象徴される美しい生き物、食べられる木の実(ヤマボウシ)などに向けられているようでした。なかにはすっぱいカタバミの茎をかじってみる好奇心旺盛な男の子もいました。


観察会のハイライトは池のカワセミ。この日は、大人の野鳥愛好家でもそう簡単には出会えないというカワセミが池の魚を捕る場面を観察できて児童たちは大満足でした。

判るかな・・ついに魚をゲット① 判るかな・・ついに魚をゲット②
Photo by Kawakubo


定例活動報告
  ~夏の観察会に備えて入念な下見~
 
〇日時:平成23(2011)年6月26日(日) 10:00~14:30
〇天候:梅雨曇り
〇場所:四季の森公園ワークセンター・第三里研整備林、第一里研整備林

〇活動概要

6月25日の活動短信でもお伝えしたように四季の森里山研究会では、秦野市・渋沢丘陵にある里山に活動を広げることを計画し25日現地調査をしました。
この日のミーティングでは、武本理事長から、早急に利用計画を作りこの夏中にも秦野市の里山で作業に着手したい旨の方針が示されました。


この日は、前回里研の初鎌が入った第三里研整備林で下草刈りをしました。
藪の中にヒメコウゾがオレンジ色の実をつけていました。田んぼの畦の脇にはゆずの木があって飴玉ほどの青い実がたくさんなっています。四季の森公園には里山の多様な草木があることを改めて実感しました。


里研では、夏の自然観察会は、夏休みもあるので森の虫たちをテーマの一つに考えています。この日の午後、メンバーが里研発足当初に整備に取組んだ、ピクニック広場周辺の第一里研整備林で、アニマルヘッジを中心に観察会に備えた下見をしました。シャベルやスコップで枯葉や枯れ木の下を浅く掘って
みたところハサミムシやゲジゲジなどの小さな虫が出てきました。カブト虫の幼虫も見つかり(残念ながら死骸でしたが間違いなく最近まで生きていたものです)、少なくともこの林でカブト虫が今年も繁殖していることが確認できました。


四季の森公園の自然観察会のテーマは、7月10日(日)が「盛夏の里山」、8月14日(日)が「里山のいきもの」です。里研のインストラクター講師陣が知恵と夫で面白い企画を考えています。今夏の観察会にご期待ください。
爽やかな「里山」に踏み込む 「里山」の手入れは慎重に
アニマルヘッジの虫探し・・昔少年熱中 鮮やかなヒメコウゾの実・・おいしそう
Photo by Kawakubo


特別活動報告
  ~秦野市の里山を調査~
 
〇日時:平成23年6月25日(土)10:00~14:00
〇天候:梅雨合間の青空
〇場所:秦野市渋沢丘陵の里山

〇活動状況
四季の森里山研究会では、これまでの活動で培ってきた経験やノウハウを新たなフィールドに広げてゆくことになりました。その具体的な活動場所として、秦野市が取組んでいる里山ふれあいの森づくり事業の対象になっている里山林を候補地と考えています。今回、里研有志が市の担当者の案内で現地調査をおこないました。

武本弘次理事長らメンバー11人は、25日午前10時秦野市役所で、市の森林づくり課長補佐・関野勉さんら担当者から事業の内容や候補地となった里山の状況などについて説明を聞いたあと、関野さんらの案内で現地を視察しました。

候補地は、秦野市南西に広がる渋沢丘陵の東側に位置する広さ1ヘクタールの里山です。近くには関東大震災の土砂崩れでできたという震生湖があり、北には秦野市の市街地をかかえるように丹沢・大山の山塊が望め、一帯はハイキングコースにもなっています。林には、里山固有の樹齢数十年クラスのクヌギ、コナラ、シデ類があり、下草刈りをきちんとやってゆけば立派な里山として整備できるというのが私たちの一致した意見でした。  
里研では、これから利用計画を作り、地主さんと秦野市、里研との三者による協定調印を目指します。


秦野市の里山ふれあいの森づくり事業は、荒廃が進む里山を地主の了解のうえで森林ボランティア団体や行政が協力し合って整備し、豊かな里山に再生してゆこうという取り組みです。秦野市は市域の約半分を森林で占め、水道水の70%を地下水でまかなっている自然豊かな地域だけに、私たちがこの里山林の整備に着手でき、ハイキングに訪れる人たちに里山を楽しんでいただける新たな機会を提供できることを願っています。

爽やかな「里山」に踏み込む 名峰・大山には雨雲
・・梅雨空にはタチアオイ
Photo by Kawakubo


定例活動報告
  ~電子ボタルも登場、新機軸の観察会~
 
〇日時:平成23年6月12日(日)9:00~15:30
〇天候:梅雨空に薄日
〇場所:四季の森公園・ホタル生息地周辺の散策路

〇活動状況

四季の森里山研究会は、これまで整備に取り組んできた公園西側のピクニック広場の周りの林が里山本来の姿を取り戻してきたことから、新年度から新たに公園東側の林に活動範囲を広げることにしました。

この日は、私たちが第三里研整備林と名づけた公園東側にある田んぼ脇の林に入って下草刈りをしました。林にはアズマネザサと呼ばれる竹が茂っているので柄の長い鎌を使って足元のナルコユリやヤブコウジなどの植物を傷めないよう注意しながらササを刈る作業を進めました。

公園ではホタルの出現とあわせるように草むらにホタルブクロが釣鐘型の花をつけ始めています。午後の自然観察会のテーマは「ホタルの一生」。ホタルは成虫になってからの寿命は約1週間とされます。里研メンバーの講師陣は30人の参加者をホタルが生息する公園の水辺に導いてカワニナ(ホタルの餌)の実物を示しながら限られた環境でしか生きられないホタルの生態について説明しました。

当日の観察会には、教師の経験もある里研会員がICを使って作った精巧な電子ボタルの模型を持参。ゲンジボタルとヘイケボタルの点滅周期の違いや点滅の地域差などについて装置で詳しく解説して一同納得でした。

☆四季の森公園では今度の日曜日の19日ごろまでホタル観察ができそうです。
  観察時間は午後7時半から8時半ごろが適切だと公園事務所で話しています。

新里研整備林で作業開始 IC「電子蛍」で蛍の種別、生体説明
Photo by Kawakubo


定例活動報告
  ~新整備林を実地に確認~
 
〇日時:平成23(2011)年5月22日(日) 10:00~15:00
〇天候:晴れのち曇り
〇場所:四季の森公園の林

〇活動状況

四季の森公園には、誰もが遊べる広場、ほとんど人の手が入っていないままの林、かつての里山の趣を残す地域など、幾つかのエリアがあって、それぞれ公園の基本計画に沿って整備が進められています。

私たち四季の森里山研究会は、これまで公園西側のピクニック広場の両側など里山の姿を残すエリアの整備をしてきました。整備してきた地域では、以前はほとんど見られなかったシュンラン、ギンラン、ヤマユリなどが生えてくるようになりまし た。

里研では今後、公園の東側の地域の林も整備することになりました。           
 このエリアは、ほとんど人手が入っていなかったため、陽の光が入りにくく、全体が暗く感じられます。しかし、湧水もあり流れにはカワニナなども生息していて、整備によって昆虫や多様な植物が生えてくることが期待されます。


この日は、このエリアを丁寧に見て回りました。6月からは豊かな林になるよう作業を始める予定です。
エゴノキ満開 新しい整備地域の調査
Photo by Hayashi



特別活動報告
  ~上白根小5年1組の総合学習~
 
〇日時:平成23(2011)年5月16日(月) 11:10~12:10
               5月19日(木) 14:25~15:10
〇天候:16日 薄曇り・19日 晴れ
〇場所:16日 四季の森公園・19日 上白根小5年1組の教室

〇活動状況

私たち四季の森里山研究会では、近隣の小学校などの授業を支援する活動も行っています。       
今回は、かつて里研の授業を経験した先生の要請に応えて、1学級の通年総合学習と いう里研としては初めて試みる形の授業をしました。


授業に参加したのは、横浜市立上白根小の5年1組の児童33人(担任・矢野先生)。   
通年指導の利点を活かして「人間を含めた生態系・命の繋がりについて」子ども達に理解を深めてもらうことを目指しています。


1回目は5月16日に四季の森公園で、3班に分かれた児童に里研のインストラクタ ーが2人ずつ付き添って、野鳥・昆虫・樹木・草花など、子ども達の興味に応じた、 観察指導を行いました。

2回目は5月19日に5年1組の教室で、指導主事・教員・里研会員など約20人が参観する研究授業の形で児童たちの発表が行われました。

16日の観察で興味を持った事、疑問に思った事などを発表したほか、「植物がないと皆が生きていけないのはなぜ?」などの質問もあり、これには里研会員が丁寧に分かりやすく答えました。

里研としては初めて取り組んだ通年総合学習でしたが、子どもたちや先生方の反応に確かな手ごたえを感じました。
豊かな公園の新緑 ギンラン・・森の手入れで
教室でも熱心に説明を聞く児童たち
Photo by Kawakubo & Tsunoda


定例活動報告
  ~夏日の自然観察会~
 
〇日時:平成23(2011)年5月8日(日) 9:00~15:50
〇天候:晴れ・木陰は涼しい初夏
〇場所:四季の森公園里山地域の散策路

〇活動状況
急に夏になった感じのこの日、四季の森公園は若葉の真っ盛り。
公園には、カワセミのダイビングを狙うカメラマンやじゃぶじゃぶ池で水遊びをする家族ずれなど大勢が訪れていました。


私たち里研の自然観察会はいつもどおり午後1時から1時間余り、この日も50人近い人が参加してくださいました。
この日は公園の中でも、里山の趣がよく感じられる地域を観察して歩きました。


「里山」の意味するもの、そのもたらす恵みの大きさ、そして薪炭に利用されていた時の名残が見られるクヌギやコナラなどについて、講師が昔の生活ぶりを話すと、懐かしげにうなずく方も見受けられました。

今年は、キンランやギンランがいつもの年より多く咲いている印象を受けます。
里山の維持を十分考えて公園の整備に協力してきた、私たちの活動が少なからず貢献できていることに張り合いを感じました。
さつき・鯉のぼり・観察会出発 明るい里山で楽しく勉強
Photo by Kawakubo


特別活動報告
  ~四季の森公園まつりに参加~
 
〇日時:平成23(2011)年4月29日(金・昭和の日) 8:00~16:30
〇天候:晴れ・風のない爽やかな日和
〇場所:四季の森公園(炭焼き小屋前、いつもの里研広場)

〇活動状況
東日本大震災後、初めての祝日。被害を受けた人々へ「私たちも支援しています」の気持ちを込めて、いつもの四季の森公園まつりが行われました。

炭焼き小屋前の里研広場では、例年のようにドングリ工作に一生懸命の お母さん、コマ回しをお子さんと競うお父さん、スギの丸太伐りを初めて 体験したお子さんなど会場は一日中賑いました。

里研会友の松永昭光さんは今年も野外ステージで草笛を披露して、皆さん の歌声と一緒に「ふるさと」などを演奏して、若葉が眩しい公園に澄み切った音色を響かせました。


追記(5/10)
里山研究会では、これまでの木工作品の売上代金すべてを神奈川新聞に持参。日本赤十字社を通じて東日本大震災被災者のために 配分をお願いしました。(金額 111,510円)
                                      
盛り上がる草笛コンサート お祭り案内
コマ遊びも人気 3歳児の挑戦・丸太切り、来年も来てね
Photo by Hayashi


特別活動報告
  ~団体見学に対応~
 
〇日時:平成23(2011)年4月28日(木) 13:40~15:30
〇天候:快晴で強風
〇場所:四季の森公園

〇活動状況
かねて里研の案内で、四季の森公園を見学したいと希望していた団体に初めて対応しました。

このグループは、日頃「環境・森林生態学」の充実した講義を、継続的に受講しているというNPO・かわさき市民アカデミーの皆さんです。

公園内の私たちが整備している林、かつて豊かに水のあった「不動の滝」、炭焼き小屋などを観察しながら、過去の状況も交えて解説しました。

参加した36人のアカデミー会員は私たちの話を熱心に聴いてくださり、里研
  にとっても得るところの多い見学会でした。


定例活動報告
  ~第6回通常総会終わる~
 
〇日時:平成23(2011)年4月24日(日) 10:00~15:30
〇天候:晴れ
〇場所:緑区市民活動支援センターなど

〇活動状況
四季の森里山研究会の年一回の通常総会が、午前10時から、緑区市民活動支援センターの会議室で開かれました。 前年度の事業報告・収支決算報告と今年度の事業計画・収支予算案が上程され、いずれも全会一致で承認されました。

新しい年度も、自然観察会、森林活動による里山の保全、地元の子どもたちの学習支援など、地域との結びつきを一層深める活動を進めて参ります。

午後は、この29日に行われる「四季の森公園まつり」に向けて準備をしました。

 公園まつり当日は、炭焼き小屋前に「里研広場」を設けます。
 ここでは、ドングリ工作、こま回し、丸太切りなどの遊びを親子で楽しんでいただくほか、会員手づくりのいろいろな工作品を販売いたします。 黄色いのぼりが目印です。
 お友達も誘って、どうぞ里研広場にいらしてください。

特別活動報告
  ~森の台小学校の理科授業~
 
〇日時:平成23(2011)年4月19日(火)・4月25日
〇天候:19日曇りのち雨・25日晴れ
〇場所:四季の森公園

〇活動状況
私たち四季の森里山研究会では、お子さんたちが植物や生き物を好きになり、さらに自然に親しんでもらおうと授業を支援する活動も行っています。

今回は、森の台小学校の4年生5クラス178人に理科の授業を行いました。  
1日目は雨が降りだしたため、2回に分けて実施しました。


授業は(シラカシ班)(コナラ班)(クヌギ班)と四季の森公園でよく見 られる樹木の名前でグループに分け、それぞれに会員の森林インストラクターが複数ついて指導に当たりました。
授業を受けるお子さんたちの目がキラキラしていて、楽しく指導する事ができました。


季節による樹木の変化や、種類による樹木の違いなどを、年間を通して、観察し、記録していく予定です。今回は四季の森公園で観察しましたが、今後は教室でお話しする授業もありそうです。

緻密な観察 木の太さを自分ではかる
Photo by Hayashi


定例活動報告
  ~盛りのサクラの観察会~
 
〇日時:平成23(2011)年4月10日(日) 9:00~15:00
〇天候:晴れ
〇場所:四季の森公園の外周散策路など

〇活動状況
この日は本格的な春の陽気になった事もあって、小さなお子さんを連れた大勢の家族ずれが、公園のじゃぶじゃぶ池などを訪れていました。

午後1時からの自然観察会の主題は「四季の森公園の山桜」。
例年より少し季節の歩みが遅かったのか、四季の森公園はソメイヨシノも含めて、数種類のサクラがまさに今を盛りと咲き誇っていました。


西口広場にあるヤマザクラは公園にある巨木の中でも筆頭格の大きさで、堂々の存在感を示し、見事な花をつけていました。

この日は、花を愛でるだけでなく、サクラと鳥・昆虫との関わり、和歌に詠み込まれたサクラ・千円札のサクラに隠れていた文字などなど、サクラづく しの観察会になりました。参加された60人近い方々は講師の話を熱心に聴 いてくださり、何時もより少し時間をオーバーしてしまいました。
今を盛りに咲き誇る桜 自然観察会
~桜と、生きものとの関わり合いも~
Photo by Hayashi

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