定例活動報告
    ~風倒木のスギを処理~
 
〇日時:平成25(2013)年3月24日(日) 10:00~ 15:00
〇天候:曇り 
〇場所:四季の森公園・第三里研整備林など

〇活動概況
ヤマザクラなどが見ごろで、四季の森公園には大勢の人々が訪れていました。これからは、公園の林間遊歩道を散策される人も多くなると予想されます。



そこで、私たちは学校田の近くにある林(第三里研整備林)の風倒木の処理に当 たりました。ここには、先の大風で折れた大木がありました。上の方の太い枝は折れ て地上に突き刺さり、下の方には太い幹が残っていました。

ヘルメットに手袋をつけた10人ほどの会員が互いに声を掛け合いながら、慎重に鋸を入れて処理しました。この風倒木は年輪を50までは数えることができる大きな スギでした。

一方、ほかの会員は植生調査をしました。芽を出している植物が少ないこの時期 に調べて、これからの変化と比較するためです。

「公園まつり」がいよいよ近づいてきましたので、工芸品の材料づくりにも精力的に取り組みました。散策に訪れた何組もの人々から「何をしているんですか?」と声を かけられました。4月29日「公園まつり」の当日、私たちは炭焼き小屋の前の広場に、皆さんと一緒に楽しめる場を用意してお待ちします。  
平成24年度、里研公式活動全記録表 植生調査ー里研整備林内
強風で荒れた「里研整備林」の片付け 樹齢50年余り、大木の処理
工作品の地道な準備ー春祭りに向けて
Photo by Kawakubo


特別活動報告
    ~森の台小も樹名板取り付け~
 
〇日時:平成25(2013)年3月18日(月)  9:00~11:25
〇天候:晴れ(強い南風、後半パラリと雨) 
〇場所:四季の森公園・散策路沿い

〇活動概況

公園事務所が四季の森公園に近い小学校の子どもたちに、「樹名板」を付けてもらおうと発案し、里研が協力した試みの2校目です。   
この日は「森の台小学校」の4年生・5学級・171人の児童が参加しました。


公園にある30種余りの木について、子どもたちが学校で調べて樹名板を作り、ほとんどは、前もって公園側が付けましたが、各クラスで1本だけは子どもたちが取り付けました。

クラスごとに分かれて樹名板がついた木を巡り、公園スタッフや里研会員が、樹木や草花の話をしましたが、野外に出た開放感もあり、子どもたちの頭にどれだけ残ったでしょうか…。

最後にクラス代表が丁寧にお礼の言葉を述べて、子どもたちは元気に学校へ帰りました。コブシの白、マンサクの黄色が目立ったものの、風が強く花粉症には辛い空模様でした。  
皆で作った樹名板です・小野澤所長 花の道をゆく小学生隊
カタクリの群落・見学 ゴンズイ、樹名板つけました
手伝ってもらって樹名板付け
Photo by Kawakubo


特別活動報告
   秦野の渋沢丘陵だより(11) 
       ~雑木林は春 間近~

 
〇日時:平成25(2013)年3月16日(土)  9:00~13:00
〇天候:快晴、ほぼ無風
〇場所:秦野・渋沢丘陵の整備林

〇活動概要

今回は、枯れ木や不要と思われる木を除伐し、これまでに玉切りした風倒木などを数か所に纏めました。

作業林はヤマザクラ、クヌギ、ハリギリなどの落葉樹がほとんどで、まだ緑はありませんが、よく見るとイヌシデの枝先がかすかに芽の色を見せていました。

また、一群だけ咲いていたシュンランと、ムクロジ、アベマキ、ガマズミなどの幼樹の周りに、誤って刈り取られないよう目印の木を立てました。

北側の丹沢山塊はうっすら靄がかかったように見え、海側の江の島も識別がやっと。やはり春霞でしょうか。暖かく風もない、もうすぐ春…の渋沢丘陵でした。
シュンランです 明るい林内で働く
6人掛かりで玉伐り
―倒木処理
Photo by Kawakubo


定例活動報告
   ~強風下の自然観察会~
 
〇日時:平成25(2013)年3月10日(日) 9:00~15:15
〇天候:晴れ 強い風
〇場所:四季の森公園・さくらの谷など

〇活動概要

午後1時からの自然観察会、テーマは「間もなく春本番!サクラの谷を訪ねて」。
この日、横浜の最高気温は23.8度と上着が邪魔になるくらいの温度でしたが、風が強く、花粉症のためかマスクをつけた方が目立ちました。参加された方は47人。熱心に講師の話を聞いてくださいました。


サクラはカンヒザクラを除いて、まだ蕾でしたが、このところの急な暖かさで紅白のウメは満開。足元に目を凝らすと、オオイヌノフグリ、コオドリコソウ、タチツボスミレなどが控え目に花を咲かせていました。

コースの最終地点「さくらの谷」では公園スタッフが用意したソメイヨシノなどの樹名板を参加した方々に取りつけていただきました。見ごろには、また公園を訪れてくださることでしょう。

自然観察会が終わる頃、空は不気味な黄土色に。寒冷前線の通過に伴って強風がつくりだした「煙霧」でした。

午前中、私たちは4月29日の「公園まつり」で提供する工作品の準備をしました。どんなものが出来ているか楽しみに会場へお出でください。
梅林の前で花たちの説明 楽しみはもう少し先、さくらの谷
カンヒザクラは見ごろです 眩しく咲くアセビ
Photo by Kurashige


特別活動報告
   ~四季の森小が樹名板を取り付け~
 
〇日時:平成25(2013)年3月8日(金) 13:00~14:30
〇天候:晴れ・風は強いが暖か 
〇場所:四季の森公園・ちびっこ広場、野外ステージなど

〇活動概況

四季の森公園に近い小学校の児童に、木の種類や説明を書いた「樹名板」を付けてもらおうと公園事務所が発案し、里研が仲介した試みが実現しました。

この日、公園を訪れたのは「四季の森小学校」の4年生・2学級・64人の子供たち。予定より10分も早く公園のちびっこ広場に到着するや、事務所スタッフの指導で、早速、広場周辺のクロガネモチ、ケヤキ、ヤマザクラなどの大木に目を輝かせなが ら、樹名板を取り付けました。 樹木の説明カードは児童たちが学校で事前に作ってきました。

この後、野外ステージに移動して、子供たちが「お礼の合唱」を聞かせてくれました。強風にも負けない澄んだ歌声に、不思議そうに駆け寄ってくる公園を訪れていたお客さんもいて、暫し、耳洗われる思い…… 大人と子どもの心が通い合ったひとときと感じました。
手伝ってもらって、樹名板つけ 公園のおじさん、ありがとう
ぞくぞく集まる「聴衆」 お礼の合唱・・耳が洗われるようでした
Photo by Kawakubo  


定例活動報告
   ~公園まつり近づく~
 
〇日時:平成25(2013)年2月24日(日)  10:00~14:45
〇天候:晴れ 
〇場所:四季の森公園・第三里研整備林など

〇活動概要

四季の森公園にある学校田に近い林(第三里研整備林)で私たちは作業しています。
この日は芽生えの時期を間近にして、これまでの作業で出た間伐材を整理しました。
私たちのすぐ近くの枝先にモズが来ていました。枯れ木の整理などで林の地表面が見えて、虫を探しやすくなったのでしょう。

今年の公園まつりが4月29日に決まりました。
里研は毎年、公園まつりに全面協力しています。会場では会員手づくりの工作品を提供していますが、本腰を入れてその準備を始めました。   
 
美しい色合いの木の葉をラミネート加工して「しおり」を作ったり、ドングリ工作で台木にする木片を切りだしたり…。お客さんに喜んでいただくための仕事ですが、私たちも楽しみながら作業を進めています。
里研第3作業林の手入れ作業(1) 里研第3作業林の手入れ作業(2)
「モズが作業を応援に」
・・ミミズ期待です
里研グッズ作り(1)
「栞・春山如笑」
里研グッズ作り(2)
栞のリボン付け作業
里研グッズ作り(3)
「どんぐり工作用スタンド」
Photo by Kawakubo  


特別活動報告
   秦野の渋沢丘陵だより(10) 
     ~「晴れ男」集まる~

 
〇日時:平成25(2013)年2月17日(日) 8:30~13:00
〇天候:晴れ ほぼ無風
〇場所:秦野・渋沢丘陵の整備林

〇活動概要

今回の主な作業は、林内にたまった間伐材や刈り払った下生えの整理、去年秋の荒天で生じた大きな風倒木の枯れ枝の片付けなどでした。

私たちが整備している林は民有林と接しています。境界を分かりやすくするため、担当する約1ヘクタールの作業林の境界には木に標識のテープをつけて います。
今回は、その補修と追加も行いました。


すっかり落葉して、よく日差しの入る林内は風もなく暖かで作業は捗りました。面倒見のいい会員が持参してくれた大型ポットのお湯で、みそ汁やコーヒーも味わいながらゆっくり昼食・懇談。13時過ぎ解散しました。

今回も天候に恵まれ、伊豆大島や江の島も展望できて、里研にも「晴れ男」が増えつつあると実感できました。
風倒木の枯れ枝片付け 渋沢丘陵から、江の島も見えました
Photo by Kawakubo


定例活動報告
  ~拍手も起きた自然観察会~
 
〇日時:平成25(2013)年2月10日(日) 9:00~15:35
〇天候:晴れ
〇場所:四季の森公園 あし原周辺の遊歩道など

〇活動概要

今回の自然観察会は「植物の冬の過ごし方」がテーマで、ネコヤナギ・ロウバイの花などを見ながら冬芽についてのお話が中心でした。その中で、見分けにくい部分は拡大した写真などを使って分かりやすく解説しました。

まだまだ寒さが感じられましたが、ご年配の方も多く見られ74人もの方が参加、講師の話に区切りがつくと拍手が起こるほどで、私たちは励まされました。

公園に来ている他の方々や野鳥などを驚かせないために、私たちは出来るだけ肉声でお話ししています。しかし、今後も参加される方が増えると予想される ため、 小型のスピーカーを使ってみました。今後も場所などに気をつけながら使っていく 予定です。

最後に寒さで固まった体をほぐす「森林リラックス体操」をして温まったところで解散となりました。

午前中、私たちは林の整備や公園まつりに備えて、工作材料の確認などをしました。
  
ロウバイ」のもと、楽しく観察しました 観察会、
おわりに身体をほぐしましょう」
里研作業林、手入れ、
春に備えて片付け
工作グッズ」、春に備えて乾燥が大事
Photo by Kawakubo

特別活動報告
  ~癒やされたひととき・アロマテラピー講座~
 
〇日時:平成25(2013)年2月9日(土) 13:15~14:40
〇天候:晴れ
〇場所:緑区地域子育て支援センター拠点「いっぽ」

〇活動概況

幼い子を抱えたお母さんにリフレッシュしてもらおうと、里研と「いっぽ」が講座を開きまし た。今回が4回目、「美しくなるアロマテラピー」です。

会場はJR十日市場駅近くの「いっぽ」の2階、10人のお母さんと7人の小さな子が集まりまし た。

講座ではアロマテラピーの心身への効果をお話ししたほか、色白の作用があるという桑の 葉を原料にしたパックやハーブティーの試飲などもありました。

里研会員のおじいさんたちが子守り役になって、いつもは子どもに振り回されているお母さ んたちに、ゆったりした時間を味わってもらい、「子どもも看てもらいながらタメになった」「癒 やされた、ひとときでした」などの感想が寄せられました。
勉強するお母さんの横で
「子守り」・・好評
「アロマ講座」、さあ始めます
「おじさん、遊ぼうよ」・・馴染んできました
Photo by Kawakubo

定例活動報告
  ~遊歩道沿いの下草刈り~
 
〇日時:平成25(2013)年1月27日(日) 10:00~14:20
〇天候:晴れ
〇場所:四季の森公園の第三里研整備林など

〇活動概要

私たちが現在作業している林(第三里研整備林)にはシラカシ、ヤマザクラ、アオキ、スギなどが生えています。以前は小径木などもあって、かなり暗い森でしたが、間伐をしたお陰で明るくなり、この春には多くの植物が出てくることが期待されます。

また、第三里研整備林には植生調査区域を設けて、植物の生え具合を記録しています。  まもなく新芽が伸びてくる時期です。この日はこの地域にあった枯れ木を整理し、遊歩道の際に伸びていたアズマネザサなどを刈り取りました。

4月末にあると予想される「公園まつり」に備えて、小枝を加工したりして工作材料を作りました。
雪の残る斜面で下草刈り 遊歩道沿いの下草刈り
・・春に備える
工作材料製作・・春のイベントに備える 小径木でも真剣に作業
・・里研第3作業林
Photo by Kawakubo


特別活動報告
  秦野の渋沢丘陵だより(9) 
       ~初仕事は快晴のもとで~

 
〇日時:平成25(2013)年1月26日(土) 9:00~13:50
〇天候:快晴
〇場所:秦野・渋沢丘陵の整備林

〇活動概要

天気予報では寒い予想だったので心配しましたが、作業林の中は無風快晴、きわめて快適な秦野整備林での今年の初仕事になりました。

山の平安と作業の無事を祈願してから仕事を始めました。
下草はほとんど芽生えていませんが、部分的にはアオキ、アズマネザサ、キヅタ、シダ類などが勢いを見せていました。


チェーンソーで倒木の処理をしたり、草刈り機や大がまでアオキなどを刈ったりしました。昼食をはさんで3時間余り、汗を流す人も出るほど真面目に作業した結果、林床はすっかりきれいになりました。

南側には遠く伊豆大島がかすんでいました。一方、北側には雪をいただいた大山、 蛭ケ岳などの丹沢山塊が近々と見え、里研の初仕事を祝ってくれているようでした。
落葉・明るくなった渋沢里研作業林
 
渋沢作業林でも安全祈願・
山の神様よろしく
 明るい林内にはヤブランも
明るい雑木林で下刈
「伊豆大島」
肉眼では確かに見えましたが
丹沢・大山
・・参加13人の記念写真
Photo by Kawakubo


特別活動報告
  ~湯河原で宿泊研修~
 
〇日時:平成25(2013)年1月19日(土)~20日(日)
〇天候:両日とも風もなく快晴
〇場所:湯河原町宮上「ちとせ」、真鶴半島

〇活動概要

私たちは定例の活動日にも実習を通じて、会員の知識技能の向上を目指した研修を行っていますが、合宿の形での研修会は昨年に続いて2回目です。

1日目は講義。神奈川県立生命の星・地球博物館の川島逸郎氏が自然環境から見た三浦半島の変化を新旧の写真を交えて講義したほか、トンボの生態などを氏が描いた精密画や苦心して撮った写真を使って解説しました。

里研会員の渡部氏は多摩川に架かる110本の橋を調査した結果の報告、斎藤氏は12年間滞在したアメリカ駐在員時の苦労を語りました。
どの講師の話も実体験に基づいた詳細な内容だったため聴く者に深い感銘 を与えました。


2日目は真鶴町のボランティアガイドの解説で、真鶴半島の森を巡り、海岸の植生なども探訪しました。
樹齢400年と言われるクロマツの大木やクスノキ、スダジイなどがしげり、ミサゴ、オオタカなども見られて、大事にされてきた照葉樹林の「御林」「魚付き林」の豊さ を実感できました。
川島逸郎先生講義
「オナガサナエの産卵・・わかりますか」  
 渡部会員のお話・
多摩川の橋の歴史談
斎藤会員のお話・
49年前のアメリカ奮闘談、
・・・・パスポートの「私」です  
Photo by Kawakubo


定例活動報告
  ~年初から盛会の自然観察会~
 
〇日時:平成25(2013)年1月13日(日)  9:00~15:15
〇天候:晴れ
〇場所:四季の森公園・葦原周辺の散策路など

〇活動概要

私たち四季の森里山研究会(里研)はこの日が今年初めての活動日。
まず、作業している林(第3里研整備林)の大木の前に供物、作業道具などを供えて安全を祈願しました。


午後1時からの自然観察会は風もなく穏やかに晴れて、なんと69人もの方が参加してくださいました。
この日のテーマは「冬の雑木林に見られる虫や鳥たち」。

葉が落ちて野鳥を観察するのにはいい季節です。カルガモ、マガモ、シジュウカラ、メジロなどは見られましたが、午前中に姿を見せていたアオゲラ、アカハラなどは自然観察会の間は残念ながら見られませんでした。

こんな寒い時期、虫たちはどこにいるのかと不思議に思う方も多いかもしれませんが、ちゃんと頑張って冬越しをしています。  
樹名板(森の台小学校の児童たちが取り付けた)の裏にはテントウムシがびっしりと身を寄せ合っていましたし、細い枝先にはカマキリの卵が泡のような塊で寒さをしのいでいました。風の当たらない公衆トイレの軒下で越冬する虫の姿には驚きの声が上がっていました。思いがけない発見だったようで自然観察会を楽しんでいただけたようでした。


来月の自然観察会は「植物の冬の過ごし方」を観察します。
2月10日(日) 13:00 公園北口にお集まりください。
里研安全祈願準備
山の神にお供えも 
里研活動安全祈願 
 ロウバイ咲き初める自然観察会  新年初の自然観察会、
風もなく穏やかに晴れて、
なんと69人もの方が参加
Photo by Kawakubo, Kanamori & Miyashita


特別活動報告
  ~「藤沢グリーンスタッフの会」と交流~
 
〇日時:平成24(2012)年12月19日(水)  9:45~14:35
〇天候:薄曇り
〇場所:四季の森公園ビジターセンターほか

〇活動概要

藤沢市内にある里山の保護・再生を市民の手で行おうと活動をしているグループ「藤沢グリーンスタッフの会」の皆さんが私たち里研が主に活動している四季の森公園を訪れて私たちと交流しました。

一行28人は10:00前に四季の森公園にバスで到着。まず私たち里研の活動内容をご説明した後、3班に分かれて、自然観察会風に四季の森公園の中をご案内しました。

昼食をはさんで、公園内の整備(間伐や下草刈りなど)や近隣の小学校の授業支援などについてもお話しし、活発な質疑応答が行われました。

同じような目的で活動していても、携わる環境が違うこともあり、意見交換の場ではお互いの喜びや苦心を話し合うことが出来、それぞれの今後の活動に大いに参考になった交流会でした。

まず、里研活動全体説明します 公園案内、
藤沢での自然観察参考に①
公園案内、
藤沢での自然観察参考に②
纏めの意見交換、
藤沢市若手職員も参加  
Photo by Kawakubo


定例活動報告
  ~師走でも盛況の自然観察会~
 
〇日時:平成24(2012)年12月9日(日)  9:00~14:30
〇天候:晴れ 風吹かず暖か
〇場所:四季の森公園・葦原周辺の散策路など

〇活動概要

今年最後になった自然観察会は、紅葉についてお話しする予定でしたが、すでに紅葉・黄葉の時期は最盛期を過ぎていたこともあり、他の話題も盛り込みました。

地元に育った会員は、幼いころ使っていた言葉(いわゆる方言)のケンポから説きはじめ、四季の森公園に1本しかない「ケンポナシ」について解説しました。

別の講師は、自宅近くで採取したガマズミの実で作った「果実酒」を披露しました。 透明なピンク色がいかにも美味しそうでしたが、残念、試飲はなしでした。

師走の気ぜわしい時期でしたが、姉弟家族やリピーターのご婦人など52人もの方が参加して下さいました。

これより先の午前中、私たちは、学校田に近い「第3里研整備林」で下草が生えやすいように林の中を整理しました。

来年、四季の森公園での私たちの活動は1月13日から始めます。
この日の自然観察会は「冬の雑木林で見られる生きもの」がテーマです。
いつものように午後1時に公園の北口に、暖かくしてお集まりください。
力技・アニマルヘッジ作り
(里研整備林)
玉切り・・大物間伐(里研整備林)
寒気に負けない自然観察 子供が最前列、ダンゴムシの観察です  
Photo by Kawakubo


特別活動報告
  ~「親子ふれあい自然教室」に協力~
 
〇日時:平成24年(20122)12月2日(日)  9:00~13:00
〇天候:曇り 底冷えのする日
〇場所:横浜市緑区三保町、横浜翠陵中学・高校のグラウンドと学生食堂

〇活動概要


横浜市緑区の若葉台・霧が丘地域のグループが主催した「親子ふれあい自然教室」に協力して里研は里山あそびの指導をしました。身近な自然に親しみながら遊ぼうという催しで、今回で6回目、横浜翠陵中学・高校のグラウンドと学生食堂が会場でした。幼児、小学生、保護者合わせて42人が参加しました。

外では独楽回し、達磨落とし、丸太切りなど。屋内ではドングリ工作、シュロの葉で作るバッタ、色紙を使って模様を浮き上がらせる・紋切り型など。時間内に数種類 の遊びを体験できる仕組みです。

去年に続いて紋切り型に挑戦して、見事な模様を作り上げた6年生の女の子や、初めて丸太切りを体験するというお母さんもいて、寒さを吹き飛ばすような熱気が 感じられました。

どの子も数種類の遊びを体験することが出来「ありがとうございました」と元気な声でお礼を言っていただきました。私たちもほっと心の温まった「ふれあい教室」でした。
「教室」開始・・実物スズメバチの巣も 「多彩な米本座」、
人気のコマ・達磨落としなど
熱気のドングリ工作 難しいシュロバッタつくり
力技、丸太伐り 紋切り型・切り紙、面白いですよ
Photo by Kawakubo


定例活動報告
  ~寒くても頑張って作業~
 
〇日時:平成24(2012)年11月25日(日)  10:00~14:40
〇天候:晴れ 気温は真冬並み
〇場所:四季の森公園・第三里研整備林、ワークセンター

〇活動概要

四季の森公園の学校田に隣接する林(第三里研整備林)で私たちは作業を続けています。秋以降下草の伸びは目立たなくなっていますが、枯れ木があったり、日照を妨げる樹木がまだ多く残っていたりします。

この日は、晴れていたものの木陰の気温は真冬並み。一生懸命作業しないと寒さで震えがくるほどです。間伐したり、積みあげてあった伐採木を片づけたりして、林床に日光が入りやすくなるよう作業しました。

また、これから予定されているイベントなどで使う工作材料の準備にも時間を使いました。ドングリに穴を開けて、爪楊枝を取り付け、種類ごとに仕分けしました。

公園を訪れた家族連れが「何してるの?」と覗きにくる事もありました。オジサンたちが真面目な顔でドングリを扱っているのが珍しかったのでしょう。
寒さをこらえ、公園里山林の手入れ 間伐ー皆注意・怪我のないように
間伐ー後始末も大変 人気のドングリクラフトに備える
Photo by Kawakubo


定例活動報告
  ~実物を見て納得の自然観察会~
 
〇日時:平成24(2012)年11月11日(日)  9:00~14:35
〇天候:曇り 風はないが気温が低かった
〇場所:四季の森公園・野外ステージ上方の里山散策路など

〇活動概要


午後1時からの自然観察会のテーマは「どんぐりの不思議」。風はないものの、気温が低い日でしたが、お子さんづれも含めて42人が参加して下さいました。

まず、クヌギ、スダジイ、クリ、シラカシなどのドングリを並べて、形や殻斗(いわゆる帽子) による見分け方などをお話ししました。

ドングリは寒い冬を過ごさないと発芽しないため、講師が冷蔵庫で「冬を体験」させて根が伸びたドングリや、ドングリの中に入っていた幼虫、ドングリを食料にする小さな虫の拡 大写真などをお見せしました。

実物があると、一層分かりやすくなるのは道理で、「ほぉー!」という声があちらこちらで上 がっていました。

気がかりだった雨はこの会の終わるのを待っていたかのように降りだしました。
次の自然観察会は12月9日 午後1時 四季の森公園北口集合で、木の葉の色づく仕組みなどをお話しする予定です。 お友達を誘ってご参加ください。


午前中、私たちは、整備している林の整理に一汗かきました。
資料(ドングリ)並べて
自然観察会はじめます
みんな「ドングリ好き」でした
雨が来る前に「里山林の手入れ」急ぐ 女性会員も奮闘
Photo by Kawakubo


特別活動報告
    秦野の渋沢丘陵だより(8) 
     ~「里山めぐりは日本晴れ」~

 
〇日時:平成24(2012)年11月10日(土)  9:00~15:00
〇天候:快晴
〇場所:秦野・渋沢丘陵 10キロのハイキングコース

〇活動概要

渋沢丘陵の里山に理解を深めてもらおうと秦野市が企画した「渋沢丘陵ふるさと里山めぐり」に、私たち里研は協力員として参加し、秦野市民など32人と一緒に10キロ余りを歩きました。

出発は小田急秦野駅南口を9時。南小学校の樹齢百年というソメイヨシノを眺め、白笹稲荷を通って震生湖へ。寺田寅彦の句碑「山さけて成しける池や水すまし」がひっそりと立ってい ました。

震生湖のすぐ近くにある里研が整備している林では、私たちの代表が里山の概要や活動の様子を分かりやすく説明しました。

大山など丹沢山麓や渋沢の町並みが眺められる高台で昼食。地区の方々心づくしの熱いトン汁を美味しく頂きました。

午後はミカン狩りやソバ畑の見学もあり、爽やかな日本晴れの道を渋沢駅のゴールまで。 途中、参加者と会員との会話も弾んで「道中がとても楽しかったわ」と言って頂きました。
「まもなく出発です」-秦野駅南口集合
丹澤・水の集まる秦野盆地。
名水の泉でした
「樹齢百年のソメイヨシノ」
-秦野市の南小学校
なんでもお願いできる
「白笹稲荷」参道
「快晴、丹沢・大山、展望・・・午後のコースもガンバロウ」
Photo by Usui


特別活動報告
  ~小学校のPTAにクラフト教室~
 
〇日時:平成24(2012)年11月6日(火) 10:00~12:30
〇天候:冷たい本降りの雨
〇場所:横浜市鶴見区・潮田(うしおだ)小学校

〇活動概要

潮田小学校成人委員会から要請を受けてPTAのお母さんたちを対象に「クラフト教室」 を開きました。PTA対象は里研として初めての事です。
会場の集会室には、お母さんたちに加えてPTA会長(唯一の男性)も含め28人が集 まりました。


かつて、資源循環型の生活を支えていたのは、人が手入れをして守った「里山」があったからだという「里山」のお話や、秋を彩る「こうよう(紅葉・黄葉)のメカニズム」についてのお話をしました。

このあと、里研が持ち込んだ「材料(自然の恵みの素材)」を使って「ドングリ工作」開始。 それぞれの作品が出来上がったのを見はからかって、「シュロバッタ」の製作指導。 シュロの葉を使って生きているようなバッタを作るのですが、これがなかなか難しい。 予定を30分ほど延長しても完成できない人がいて、練習用のシュロの葉をたくさん持ち 帰ってもらいました。

帰りがけには、お母さんたちから「面白かった」「楽しかった」「里山や紅葉の話も分かりやすい。子供にも聞かせたかった。」と感謝していただきました。朝の雷雨の中、資材運びの苦労が報いられた、この日の活動でした。

雨の潮田小学校 「こうよう(紅葉・黄葉)」のお話
シュロバッタ、どうするの
Photo by Kawakubo


定例活動報告
  ~冷たい雨、のち曇り~
 
〇日時:平成24(2012)年10月28日(日) 10:00~15:00
〇天候:雨のち曇り
〇場所:四季の森公園/ワークセンター、第三里研整備林

〇活動概要
午前中は雨のため、ドングリ工作の部品づくりを中心に活動 
大勢で世間話をしながらの作業ではありますが、生産性は格段に高く一人でやるとなかなか減らない部材の山もあっと言う間になくなりました。
間伐
 第三里研整備林の間伐(8本)
自然観察会の下見

午後
引き続き部品づくり、生産性はそのままキープ
第三里研整備林 整備・育成管理の中間報告(宮下さん)

第一工程「穴あけ」 第二工程「軸の取り付け」
Photo by Shibuya


特別活動報告
  ~上白根小2年生の屋外授業 ~
 
〇日時:平成24(2012)年10月26日(金) 8:30~12:00
〇天候:快晴 清々しい空気
〇場所:四季の森公園・ワークセンターと周辺の散策路

〇活動概要
上白根小学校2年生・3学級・103人に屋外での授業をしました。  
幼い2年生にちゃんと教えられるか気がかりでしたが、子どもたちは思いのほか、しっかりしていて、オジサン先生の指導をキチンと受け止めてくれました。 


9:00に、そろいの赤い運動帽をかぶった2年生がワークセンター前に到着。
代表が前に出て礼儀正しく「挨拶」して授業が始まりました。
自然観察6組、ドングリ工作6組に分かれ、70分で交代する仕組みです。


自然観察は起伏のある林間コース。
 巡る間に井戸、鴨、トンボなどを見つけてビンゴの表に書き込んでいきます。カマキリやイナゴをつかんで歓声を上げたり、ズボンに着いたセンダングサの実に驚いたり、屋外での開放感からか、大はしゃぎ。
工作は自分で拾ってきたドングリや里研が用意した台木に、モミジバフウ、ムクロジなどを飾り付けて作品に仕上げます。どの子も真剣な表情でした。

 最後に感想を訪ねると、一人が大きな声で「すごく楽しかった!」みんなも一斉に楽しかったと手を挙げました。オジサン達の苦心が報われた瞬間です。
11:45子どもたちは「世界でただ一つ」の作品を袋に入れて公園を後にしました。
「楽しい自然教室」始めます 班毎に「観察・体験」
全員熱中、ドングリ工作 世界で「唯一つ」の作品
Photo by Kawakubo


特別活動報告
  秦野の渋沢丘陵だより(7) 
     ~秋晴れの下、作業はかどる~

 
〇日時:平成24(2012)年10月21日(日)  9:15~14:15
〇天候:快晴
〇場所:秦野・渋沢丘陵の整備林

〇活動概要

さわやかな秋晴れに恵まれ、秦野市平沢の渋沢丘陵からは、初冠雪の富士山が美しい姿を見せていました。

この日の作業は雑草の刈り払い、切り株の除去、折れた大枝の片付けと、予想以上に進めることができました。

この作業林の脇には秦野駅から震生湖を通って渋沢駅に至るハイキングコースが通っています。今回は枝打ちした小枝なども片づけたため、道から見ても明るくスッキリした雑木林になりました。
下草刈機を使って 日差しもすっきりと     
Photo by Hayashi


定例活動報告
  ~ゲームを楽しんだ自然観察会~
 
〇日時:平成24(2012)年10月14日(日)  9:00~15:00
〇天候:曇りのち ごく弱い雨
〇場所:四季の森公園・大池前の木陰など

〇活動概要

午後1時からの自然観察会のテーマは「種の旅立ち」。植物は自らの子孫を残すためにいろいろな方法で種を遠くへ運ぶ工夫をしています。
タンポポは綿毛をつけて風に乗ったり、ヌスビトハギは人や動物にくっついて運んでもらったり、ホウセンカは弾けて遠くへ飛んだり…。


散策しながら解説する予定でしたが、ごく弱い雨が降り始めたため、広く葉の茂った木の下の広場でお話しすることになりました。
綿毛を付けたキジョランの種の実物や写真などを使って説明したほか、仏教の3聖木からお釈迦さまの誕生にまで話は広がりましたが、興味深く聴いていただいたようです。


最後はトチ、クヌギなど6種類の種を使って、どの種が遠くまで転がるかをグループに分かれて実験しました。ゲーム感覚で参加していただいたのは里研の自然観察会では初めてですが、皆さんに「面白かった!」ととても好評でした。

来月のテーマは「ドングリの不思議」。
11日(日) 午後1時 四季の森公園北口にお集まりください。
好評の「自然観察会」・・
小雨をさけて「大木の下でお話」 カラスウリの「実」と「種」     
「ドングリ転がし」、面白かった    
そして会員によるいつもの作業
「孤独」な里山手入れ作業
(里研第3整備林)
倉庫内の整理
・・環境授業用「資材の点検」 
Photo by Kawakubo


定例活動報告
  ~雨の活動日~
 
〇日時:平成24(2012)年9月23日(日) 10:00~13:45
〇天候:雨
〇場所:四季の森公園ワークセンター

〇活動概要

雨が続いていて、林内の作業は休止しました。そこで、午前中は9月20日に行った森の台小学校4年生の授業や、9月9日の自然観察会での対応について、改善すべき点などを話し合いました。試行錯誤を繰り返しながらも皆さんに喜ばれるよう、里研は技能・内容の向上に努めています。

午後は、「シュロバッタ」の作り方を研修しました。シュロの葉を使って、まるで生きているようなバッタを作ることが出来るのです。手先が不器用で頭の固い会員には難しい講習でしたが、密かに勉強するためか、シュロの葉を持ち帰った会員もいたようです。
雨にも負けず、シュロバッタ作りの研修 ‥先生、お願いします
・・ベテラン会員が指導 ・・なんとかできた・・・
Photo by Kawakubo


特別活動報告
  ~森の台小の自然観察会2回目~
 
〇日時:平成24(2012)年9月20日(木) 8:30~12:00
〇天候:晴れ 厳しい残暑
〇場所:四季の森公園・大池周辺、里山林など

〇活動概要

四季の森公園に近い、森の台小学校の4年生、5クラス175人に、7月に続いて2回目の自然観察会をしました。この子たちは10月に愛川ふれあいの村で、自然観察学習を行いますが、その学習が一層充実したものになるよう授業のお手伝いをしたものです。

この日、子どもたちは、9:00からの前半3学級と10:30からの後半2学級に分かれ、それぞれ5人が一つの班を作りました。各班は地図を頼りに公園内に6つ設けたポイントを巡り、それぞれのポイントに控えた里研会員から、植物の種が仲間を増やす工夫などの話を聞いたり、ビンゴ形式の答案用紙に、つるを伸ばす植物、聴いた小鳥の声などの答えを書き込んで進みました。

残暑が厳しく「くたびれた」と言う子もいましたが、「時間が短く感じた」、 「楽しかった」という声もあり、事故もなく予定時間内に終わることが出来ました。
私たちもかなり「くたびれました」が元気のいい子どもたちの声に励まされ、心地よい達成感を味わうことが出来ました。
自然観察会、はじめます 公園を行く「観察隊」
Photo by Kawakubo


定例活動報告
  ~残暑と蚊の大群に耐えて~
 
〇日時:平成24(2012)年9月9日(日) 9:00~14:50
〇天候:晴れ
〇場所:四季の森公園の散策路など

〇活動概要


残暑というより盛夏と呼びたくなる暑さにもかかわらず、自然観察会には70人を超える方々が 参加してくださり、用意した資料が足りなくなって、あわてるほどでした。

この日のテーマは
 「秋の七草を楽しむ ~この公園で秋の七草を探してみよう~」。
例年なら、秋風の中でゆったり散策できるはずだったので、このような 主題を設けたのでした。


秋の七草はハギ、キキョウ、ススキ、ナデシコ、オミナエシ、クズ、 フジバカマ。
このうち四季の森公園で見られるのはハギ、ススキ、クズ だけです。いつにない暑さの中でも植物は確実に季節の移ろいを感じ取っているようで、ハギはひっそりと、クズは誇らしげに赤紫の花をつけ ていました。


午前中、私たちは学校田に近い「第三里研整備林」で、蚊の大群と格闘 しながら、植生調査を続けている区域の下草刈りなどの作業をしました。

来月の自然観察会は14日(日) 13時、四季の森公園北口集合です。
テーマは「種の旅立ち」。
参加料はいりません。お友達を誘ってご参加 ください。
70人を超えた自然観察会 秋の七草のひとつ、元気なクズの花
蚊の大群と闘いながらの草刈り作業
Photo by Mizota


定例活動報告
  ~木陰を選んで観察会~
 
〇日時:平成24(2012)年8月12日(日) 9:00~15:20
〇天候:晴れ 一時大雨
〇場所:四季の森公園 北西側の林など

〇活動概要


驟雨は午前中だけ、午後1時からの自然観察会の頃には強い日差しが 降り注いでいました。

この日のテーマは「夏涼しい森の不思議」。まず林に入って一息、 林の中は葉が茂って日光を遮るだけでなく、木々が光合成をして、 蒸散作用があるので温度が下がるのだとお話しをしました。 確かに、林の中と平地の日陰では気温に3~4度の差がありました。

また、木にもたれかかったり、ゆっくり体を動かして、深呼吸を したり、木陰にシートを敷いて体を横たえ、目を閉じて鳥の声などの 物音を聴いたりしました。
ふだんは経験しない林の中での体験は 新たな発見と感じてくださった人もいるようでした。


そうした静かな中で、万葉集に載っている植物が、四季の森公園に少なくとも50種はあるというお話も聴いていただきました。


次の自然観察会は9月9日 午後1時から「秋の七草を楽しむ」です。楽しみにお集まりください。
木に触れてみる 寝転がって森を体感
Photo by Mizota


定例活動報告
  ~里山の植生変遷を学ぶ勉強会も実施~
 
〇日時:平成24年(2012)7月22日(日)10時~14時20分
〇天候:曇り
〇場所:四季の森公園内

〇活動概要

午前中は、手入れを担当している園内の里山林内で、4月の下草刈後の植生観察をしました(観察エリア・A1)。
ヤブランやマルハスミレなどのほかシラカシやエノキのか細い姿も見られました。
植物の生命力・回復力に驚きます。  
また、今後の比較対象のため、隣接地に新しい観察エリア(A2)を新設しました。


午後は屋内(ワークセンター)で、「里山の植生は文化的所産」というテーマで、自主勉強会を実施しました。  
最近、信州大学・中堀謙二先生のレクチャーを伺った会員の1人が「講師」となって、勉強の成果を披露しました。


霧が峰の「草原」は、古来、馬の飼料を確保するために維持されてきたが、近年は「観光地維持」のため、自然に生えて来るシラカバなどを伐採している。
青木が原の「樹海」は、江戸時代、有用なヒノキを重点的に伐採したので、結果としてツガが沢山残り、いわば「人為の加わった植生」として、現在の景観がある。

時代の変化・山や森の利用の仕方の変化が、里山の姿に強く反映されているという、中堀先生の調査・研究の結果に、15人の参加会員は大いに納得しました。
(以上)
刈払い後の植生観察・A1エリア
対象観察用エリア増設・A2エリヤ
Photo by Kawakubo


特別活動報告
  ~森の台小の自然観察会~
 
〇日時:平成24(2012)年7月10日(火) 9:00~12:20
〇天候:梅雨の晴れ間、真夏の暑さ
〇場所:四季の森公園 大池周回散策路など

〇活動概況

私たち四季の森里山研究会では、近くの小学校の授業のお手伝いもしています。
この日は、四季の森公園で森の台小学校の4年生、5クラス 175人に樹木・草花・昆虫・鳥などの観察指導をしました。合わせて、緑を大事にする大人になってほしいという思いを込めて、森全体の働きの説明もしました。


子どもたちを十数人ずつの班に分け、それぞれに里研の指導員がついて、携帯顕微鏡などを使ったきめ細かな観察の指導をしました。

葉っぱの形の違いに初めて気がついたという子、ヘクソカズラなどの強烈な匂いに驚く子、落ち葉の下に小さなカエルを見つけて大喜びする子など、体験を楽しんだ 子が多かったようです。

朝のうちはニイニイゼミの「初鳴き」も聴かれましたが、昼頃には30度近い真夏の暑 さ、それでも全員無事に自然観察を終えることができました。
いよいよ夏・森の台小自然観察会
~7月10日 四季の森公園~
先生、教えて 強烈な匂いの植物も・・
観察記録は「ビンゴシート」で 「何が聞こえるかな」・2分間の黙想
Photo by Kawakubo


定例活動報告
  ~ヤマザクラは全日本クラス~
 
〇日時:平成24(2012)年7月8日(日) 9:00~15:30
〇天候:曇り
〇場所:四季の森公園の散策路など

〇活動概要

午後1時からの自然観察会は「巨木発見」がテーマでした。
環境省による巨木の定義は、地上130㎝の高さで幹周(幹の周り )が3m以上、株立ちの場合は主幹が2m以上で各幹の周りの合計が3m以上というものです。


四季の森公園にある大きな木は、
▽幹周200㎝のスギ、▽幹周283㎝のムクノキ、▽幹周240㎝のシラカシなどです。
そしてなんと、総幹周1001cmのヤマザクラは、ヤマザクラとしては全日本クラスの大きさ、巨木です。このヤマザクラ以外にも、四季の森公園には多くのヤマザクラが春には花を咲かせています。
この日の自然観察会ではこれらの木を順に廻って観察しました。


曇って、やや蒸し暑い日でしたが、大きな木を見上げる観察会には ふさわしい天候で、講師の一生懸命な解説に、参加した方々も興味深げに 聞き入り、質問をする人も多く、大きな木に寄せる思いが伝わってきました。

次の自然観察会は8月12日(日) 「夏涼しい森の不思議」についての お話と観察です。公園の北口に午後1時にお集まりください。 参加料はいりません。

午前中、私たちは次の催し物の準備や、前日、秦野整備地で使った道具の錆落としや研ぎなどの作業をしました。
自然観察会・幹周を測る 椋木の説明に耳を傾ける
乾燥葛茎シャボン玉 キブシの実
Photo by Simoda


特別活動報告
  秦野の渋沢丘陵だより(6) 
       ~里山に初夏の花開く~

 
〇日時:平成24(2012)年7月7日(日) 9:00~12:20
〇天候:梅雨の合間
〇場所:秦野・渋沢丘陵の整備林

〇活動概要


6月16日の活動予定が雨で流れたため、盛夏を迎える前に何とか、里山の手入れをしたいと、この日は小雨決行の覚悟で11人の会員が集まりました。

9時10分には現地に着き、準備体操で体をほぐした後、下草刈りや枯れ枝の整理などを開始、途中一回の休憩を含め、11時20分まで作業にあたりました。

遥かにかすむ相模湾からは、しきりに雨雲が迫ってきましたが、幸い、作業中はほとんど雨にはならず、蒸し暑さに耐えながら、なんとか夏前の 最小限の手入れができました。

作業林内では、オオバギボウシ・オカトラノオ・ヤマユリなどがあちこちで静かに咲いていて、初夏の里山林の優雅な美しさを堪能できました。 これも、これまでの間伐や林床手入れの成果の一つなのでしょう。
林内の作業(下草刈や片付け)
ユリの群生ポイントを守る 観察と記録も大事
Photo by Kawakubo


定例活動報告
  ~林の植物は勢い盛り~
 
〇日時:平成24(2012)年6月24日(日) 9:50~15:40
〇天候:曇り
〇場所:四季の森公園、桜美林大学(淵野辺キャンパス)

〇活動概要

現在、私たち四季の森里山研究会(里研)は四季の森公園の中の学校田に近い林(第三里研 整備林)を中心に作業しています。この中に「植生観察エリア」を複数設けて、間伐や下草刈 りが林にどんな影響を及ぼすかを調査しながら、整備を進めています。

梅雨に入り気温も上がったためか、植物の成長は著しく、「植生観察エリア」の中にはアズマ ネザサが勢いよく伸びてきて、他の植物の成長を妨げる勢いです。
そのため、この日は1か所の観察エリアのアズマネザサを刈り取りました。


また、夏休みを控えて、小学生や子どもたちの工作教室にそなえた「どんぐり人形の台木」などの製作にも当たりました。

一方、私たちは、会員の技術や知識の向上を目指して、各種の講習会や研修会に会員を派 遣しています。この日は桜美林大学(淵野辺キャンパス)で行われた「森林癒し講演 会」に多数の会員が参加しました。先端的な研究を続けている千葉大学の宮崎良 文教授から、森林の持つ力や、森林セラピーの「予防医学的効果」について、実証 データに基づく話を聴くことが出来、今後の活動に自信を与えられたように感じまし た。  
里研林の手入れ作業 第三里研林の観察ポイント
アズマネザサを刈り取る
工作材料準備
Photo by Kawakubo


定例活動報告
  ~シダの観察会盛況~
 
〇日時:平成24(2012)年6月10日(日) 9:00~15:20
〇天候:日中快晴 前日梅雨明けで蒸し暑かった
〇場所:菖蒲園、蘆原周辺の散策路など

〇活動概要

この日の自然観察会は「シダの生態」がテーマでした。ワラビ、ゼンマイは誰もが知っているシダの仲間ですが、私たちの周りには、このほかにも随分多くの種類のシダが生えています。
しかし、きれいな花が咲くのでもなく、無視されることの多い、どちらかと言えば地味な植物です。


去年の12月にも自然観察会でシダをテーマにしましたが、冬とは違った種類の元気なシダが見られました。「去年の話で興味が湧いて、今度も来ました」と言ってくださる方も何人かいて、講師は励まされました。

簡易顕微鏡を使って、シダが増えるもとになる「ソーラス」を観察したり、「シダは古代の恐竜 の大事な食料だったのです」というスケールの大きな解説があったり、参加されたお よそ60人の方々は、この日も自然観察会を楽しんでくださったようです。

来月7月8日の自然観察会は「巨木発見」。午後1時、公園北口にお集まりくださ い。

なお午前中、私たちはこれまで整備してきている公園内の林の下草や伸びてきたヒ コバエなどの手入れをしました。
第三里研林・
手入れと調査をしています
「手入れ後」の植生調査
第一里研林の手入れ 「観察会スタートします」
テーマは「シダ」です 径路近くに下りてきた<ミノムシ>君 
サワグルミの高い枝からぶら下がり 
顔を出した姿は、初めて見ました
Photo by Kawakubo & Itou


定例活動報告
  ~すでに夏の気配~
 
〇日時:平成24(2012)年5月27日(日) 10:00~13:25
〇天候:快晴
〇場所:第三里研整備林など

〇活動概要


四季の森公園のワークセンターに近い林を私たちは第三里研整備林と呼称して、間伐、下草刈りなどの整備をしています。

この日は第三里研整備林の中にある「観察エリア」の植生を調べて記録しました。間伐の効果か、植物の芽生えが以前よりも多いように見受けられました。
また、実生から育ったと思われる数種類の新しい植物も観察されましたが、まだ小さくて同定することが困難なものもありました。


丈が伸びた下草を刈ったり、あちらこちらに積み上げてあった枯れ枝などを整理して、林内が明るくなるように作業しました。少し体を動かしただけで汗が滲みます。夏が目前まで来ていることが感じられました。

一方、自然観察会に備えて、担当者は念入りに公園の中を下見しました。来月は「公園で見られるシダの生態」がテーマです。   
6月10日(日) 午後1時 公園北口にお集まりください。参加料は無料です。
「里山林の保全」皆さんよろしく 「里研林の手入れ」
下草刈も注意して-1
「里研林の手入れ」
下草刈も注意して-2
午後の残業ーイベント材料製作
Photo by Kawakubo


特別活動報告
  秦野の渋沢丘陵だより(5)
       ~平成24年度の初仕事~

 
〇日時:平成24(2012)年5月20日(日) 9:00~12:45
〇天候:曇り
〇場所:秦野・渋沢丘陵の整備林

〇活動概要

今年度も私たちは渋沢丘陵の一角で、里山の整備をすることになりました。
この日は新しい年度になって初めての作業日です。現地はコナラ、クヌギなどの落葉広葉樹が多く、初夏を迎えて新芽が眩しいほどに輝いていました。


前回の作業日(3月3日)以降に下草は30センチ以上も伸びていましたし、ヒコ バエも元気に繁茂していました。刈り払い機、大鎌などを使いましたが、刈ってはいけない植物も多く、慎重に作業を進めました。

ヤマユリ、フタリシズカなどが比較的多く見られましたが、オオバギボウシ、シモツ ケソウなどとともに残しました。これらは、やがて豊かな林床を形づくってくれるはずです。

作業を休めると林内には、イカル、キビタキなどの野鳥の声が響いて、命が最も 輝く季節を迎えている事が実感されました。
下草刈り開始 道路側(ハイキングコース側)手入れ
減らない林内の「ゴミ」・残念です スッキリした「三角点広場」(仮称)
Photo by Kawakubo


定例活動報告
  ~爽やかな日の自然観察会~
 
〇日時:平成24(2012)年5月13日(日) 9:00~16:10
〇天候:快晴・爽快
〇場所:公園内の里山地域など

〇活動概要

気持ちのいい青空が広がって暑くもなく、絶好の自然観察会日和になりました。
初めての方も多く、67人もの方が参加され、2組に分かれて自然を観察しました。


この日のテーマは「生き物たちのせめぎ合い」。自由に移動できない草木が、日照権や自分のエリアを確保するために闘っている姿を観察しました。

タンポポやオオバコは花を咲かせる時期を変えたり、クズやカラスノエンドウは蔓を伸ばして日を浴びたり、アリなどに種を運んでもらう草木があったり、それぞれが懸命に生きています。

そうした事例を実際の草木を見たり触ったり、照度計やビームライト、図版なども使って分かりやすく解説しました。

来月の自然観察会は「公園で見られるシダの生態」がテーマです。
6月10日(日) 午後1時 公園北口にお集まりください。参加料は無料です。


午前中、私たちは担当している地域の植生を調べたり、 6/1・2に横浜市で行われる「水源林保全キャンペーン」に提供する材料を作ったり整えたりする作業をしました。
早くも水遊び        溢れる青葉のもと、
        多数参加の自然観察会
自然観察会で説明に使う「ビームライトと照度計」
Photo by Kawakubo


特別活動報告
  ~四季の森公園まつり~
 
〇日時:平成24(2012)年4月29日(日) 8:00~16:30
〇天候:快晴、夏日で暑かった
〇場所:炭焼き小屋前の里研広場

〇活動概要

四季の森公園で年間最大の催し物「公園まつり」に里研は今年も参加しました。
炭焼き小屋前の「里研広場」に大きなテントを張って、会員手製のアクセサリーや置物などを安価で販売しました。「フクロウ」「きのこ」のストラップ、置物の「バランスとんぼ」、玩具の「ぶんぶん回し」などに人気がありました。


ブルーシートの上で、ドングリ工作、ウグイス笛などをお父さんと一緒に作ったり、体験コーナーで一生懸命、丸太を切ったり、こま回し、達磨落としに挑戦したり、里研広場には一日中訪れる人が絶えませんでした。

今年は松永草笛名人に加えて「オカリナアンサンブルKC・POC」のお母さんたちが、「緑のそよ風」「背くらべ」「ふるさと」などを、野外ステージのほか里研広場でも演奏してくれました。草笛とオカリナの音色は、里研広場周辺の新緑とともに、一層、爽やかさを運んでくれました。

里研広場を訪れてくださった皆さん、ありがとうございました。  
里研は一層、楽しい祭りにしようと頑張ります。来年も是非、里研広場にいらしてください。
「どれが可愛いかな」
賑わうテント
販売収益は「東北義捐金」に
皿回し・達磨落とし・・・おとなも注目 「鶯笛」つくり、里研の指導は丁寧
「どんぐり工作」、里研の指導は優しい 「里研広場」では午後も熱演
-草笛・オカリナ合奏、続くー
Photo by Kawakubo


定例活動報告
  ~第7回通常総会を開催~
 
〇日時:平成24(2012)年4月22日(日) 10:00~15:05
〇天候:曇りのち小雨
〇場所:緑区市民活動支援センター、四季の森公園ワークセンター

〇活動概要

年1回の通常総会を緑区市民活動支援センターの会議室で開きました。

平成23年度には、渋沢丘陵の一角で、新たに里山保全の活動を始めたこと、東日本大震災に際して、公園まつりの売上金を寄付したことなどが報告されました。

今年度も、自然観察会をはじめ、近隣の小学校の授業支援など、地域の皆さんと一緒に自然を守る活動を続けていくことを確認しました。

午後には公園のワークセンターに戻って、シートを洗ったり、工作材料を整えたりと、この29日に行われる「公園まつり」に向けて最終チェックをしました。

4月29日(日)のまつりの当日、里研は炭焼き小屋の近くに「里研会場」を設けます。ドングリ工作や丸太切りの体験コーナーがあるほか、珍しい会員手づくりのアクセサリーも安価でお分けします。どうぞ、里研会場に足を運んでください。
公園まつり準備
テント支柱点検
公園まつり準備
グランドシート洗い
Photo by Kawakubo


定例活動報告
  ~新年度の自然観察会~
 
〇日時:平成24(2012)年4月8日(日) 9:00~15:15
〇天候:快晴 風はやや冷たく
〇場所:四季の森公園/葦原周辺の散策路、第三里研整備林など

〇活動概要

新しい年度になって、自然観察会の形が少し変わりました。これまで講師は「かながわ森林インストラクター」の資格を持つ里研会員が当たってきましたが、今年度から、インストラクター以外の会員も担当者に加わります。お話しする内容も今までとは一味違ったものになるかもしれません。

この日の四季の森公園はサクラがちょうど見ごろ。大勢のお客さんが訪れていました。午後1時からの自然観察会にも70人もの方が参加してくださいました。

今回の主題は「里山の芽吹き」。薬草、山菜などのお話しが中心でした。折しも、 この日朝のニュースで「トリカブトらしきものを食べた人が死亡」の記事があり、山野草の採取にはくれぐれも注意するよう呼びかけました。また、県立公園内では、これら を採取する事は禁じられている事もお話ししました。

この日の担当者の一人は歳時記や百人一首から芽吹きやサクラなどが謳われている作品を取り上げていました。

この日の午前中、私たちは第三里研整備林に入って林の整備をしました。間伐などで 明るくなった林床には間もなく春の草花が芽を出し始めることでしょう。

来月の自然観察会は5月13日 13:00から「青葉若葉の雑木林を訪ねて」がテー マです。大勢の方のご参加をお待ちしています。
間伐材や枝の片付け サクラの谷の花見の様子
自然観察会の様子-1
自然観察会の様子-2
Photo by Miyashita

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