四季の森里山研究会活動報告
2005(平成17)10月26日

*日時 10月26日(水) 8時〜12時30分
*場所 森の台小学校
*参加者 伊藤 大嶋 川窪 北村 小久保 下南 武本
       林(紀夫) 原口 森本 井鍋 (敬称略)
  特別ゲスト 川又林業社長 川又正人(山北町在住の林業家)さん

*今回は、「環境学習支援事業」の一環として、森の台小学校の授業に参加したもの。


  朝8時 JR中山駅に集合。
  8時半 森の台小学校の校門で担任教諭の出迎えを受け、校内の「和室」へ。
       そこで、川島修二校長、5年生担当の高原、神崎、鈴木 姫野の各先生と、
       当方の出席者の紹介があった。
       当会に助成金を出している、横浜市緑区の学校支援課の、
       岡田担当課長も出席し、1回目の授業を見学した。
  8時55分〜10時20分 5年1・4組の59人
  10時45分〜12時05分 5年2・3組の59人
    授業は、視聴覚室に2組ずつの児童が集まり、2人の講師が、
    ほぼ同じ内容の授業を2回行い、1、2回目とも終いに質問を受けた。
    ほかの里研メンバーは椅子にかけて見学。

    O武本弘次先生 「里山の歴史・文化」
    新聞紙2枚分の大きさに、武本さんは、里山のイメージを描き、これを使って、

    効果的に授業を進めた。
    広葉樹と針葉樹、田と畑とため池、昆虫や動物など、里山の意味と、
    その移り変わりを解説。
    里山は、自然との共生によって成り立つものであり、
    生き物にも人間にも住みやすい環境であることを、分かりやすく説いた。

    O川又正人先生 「神奈川県の森と林業」
    持参したコナラの葉を自ら食べ、児童にも食べさせて、一気にみんなの心をつかんだ。
    また、濁った水を2つの平らな容器に入れ、一方に、コナラの葉をちぎって入れさせた。
    木、森、土の働きについて質問しながら、子供たちに考えさせ、これらが、
    複雑に絡み合いながら、土壌保全、多様な生物の育成につながることを理解させた。
    最後に、濁った水がどうなったか、なぜそうなったかを問いかけた。

   授業を終えて、「和室」に戻ると、1回目の担任の高原先生が、
   1組の子たちが、書いた感想文を持って現れた。
    oため池や樹木の大切さを知り、里山の意味が分かった。
    o葉を食べたのが印象的だった。
    oまた学校へ来て教えてほしい。などなど。
   児童たちは、意外なほどまじめに授業を受けたし、
   先生が、すぐ感想文を書かせる手際のよさと熱心さには、びっくり。

   武本事務局長は、午後からのJATA助成金の贈呈式に列席するため、
   一人学校に残った。数十年ぶりという「給食」をごちそうになったはず。 

   井鍋記す