リポート   
四季の森里山研究会活動報告
 
やどりき水源林再生事業報告
「第4回やどりき水源林再生事業参加」

○日時   19年11月17日(土)午前7時30分〜12時45分
○天候   晴れ
○場所   神奈川県寄(やどりき)水源林
○参加者 青木・井鍋・小川(川窪会員のご友人)・川窪・角田・長部(正)
        その外に、中山森林整備協力隊、県職員グループを含めて総勢90名
○概況

 ★今回は今年度事業の最終回で、いよいよメインイベントの植樹作業。なお、9月8日
  (土)予定の第2回目が台風により中止のため、実質的には3回目。
 ★仕事の内容は、前回まで行った植生保護柵の設置・修理および間伐、下草刈り等の
  済んだ地域約1ヘクタールに、落葉広葉樹7種類(ケヤキ、クヌギ、イロハモミジ、
  ヤマボウシ、ホオノキ、ヤマザクラ、コナラ)の苗木約550本を植える作業と、この地
  域に至る登山道脇の人工林のシカ皮剥ぎ防止用ネット(※)設置作業。(※
鹿に樹皮
  
を食べられないよう、木に巻く保護シート)
 ★総勢90名が登山道入り口(標高約480M)で、苗木を4,5本入れた苗木袋(約5〜
   8kg位か?)を各自受け取り(さらに約50名は鍬も)、これを背負って上記活動場所
  (標高約700M)まで登り、あらかじめ目印として刺されている支柱のそばに、配布さ
  れたペーパーに記載の「ていねい植え法」に則って、苗木を一本一本植えた。
 ★植樹終了後、約50名は登山道途中の人工林でシカ皮剥ぎ防止用ネットを立ち木の
  根元部分約1メートルに巻きつける作業と、巻いたネットのホッチキス止めの作業を
  行った(推定実施本数約200本?)。なお、残りのメンバーは植樹に使った鍬の泥落
  としを寄沢の沢水で行った。
 ★更に集合場所に戻った後、予備として用意されていた苗木250本を隣接する雑木
  林の中に次シーズン迄仮植えする(仮植(カショク)と称する由)作業を有志約30名で
  行い、全作業を終了した。
 ★この間、わが四季の森里山研究会の精鋭6名は、川窪会員をはじめとして終始積極
  的に作業を行い、植樹においては、一人平均10本を数え(全体平均では6本程度)、
  さらに最後の「カショク」作業にも参加する等、その年齢を考えれば、文字通り「目
  覚しい」活躍ぶりであった。また、参加メンバーにとってこうした地域での植樹作業は
  始めてであり、大変貴重な体験となった。 
 ★今回は、前回の反省によるものか、作業内容や工程についてのペーパーが配布さ
  れ、予めその説明がなされるなど、参加者が作業しやすいよう改善の跡が見られ、
  今年度メイン行事にふさわしくほぼ主催者の予定どおり、実施できたものと思われる。
 ★昼食時は、今回も中山隊を支援する女性軍により、全員には手製の「名代の豚汁」や
  ミカンが、さらに井鍋、角田両会員以外の会員には密かに?ウィスキーの水割りが、
  また車の運転奉仕をされた井鍋、角田両会員には、お汁粉が一杯ずつ振舞われ、一
  段と楽しいひと時を過ごした。
 ★少し肌寒さはあったが、好天に恵まれ、作業が進むに従い額も汗ばみ、作業中ふと
  目を上げれば、少し上の山では紅葉が透き通る青空を背景に一段と輝いて見え、自
  然の中での作業の快適さをしばらく振りに味わった。そして、「水源林の保全・再生」に
  向けて何がしかの貢献が出来たことへのささやかな満足感を胸に、植えた苗木達の
  健やかな成長を祈りつつ「寄」を後にした。
 ★最後になりましたが、
井鍋さん、角田さん、マイカーを提供して下さり有難うございまし
  た。

○「やどりき水源林再生事業」の来年での予定
  来年度は5月から再開予定

○追記
  今回も一部有志が井鍋車で松田駅前・中沢酒蔵に乗り付け、数種のお酒の試飲の後
  いつもの純米吟醸「松美酉」に加え、最近行われたコンテストでの金賞受賞酒「ぎんか
  ら」を購入、機嫌よく帰途に着いた。 (試飲の出来なかった井鍋さん、申し訳ありませ
  ん!)
                              (長部 記す)