リポート   
四季の森里山研究会活動報告
活動報告

中山小学校環境授業支援

◎日    時  : 1月24日(木) 天気 曇りのち晴れ
◎場    所  : 中山小学校一階多目的ルーム
◎対象生徒 :  5年生の二クラス総数約70名 担任の先生4名ほか
◎里研参加者 : 青木、伊藤、井鍋、臼井、川窪、斉藤、武本、角田、中島、
            林、渡部(敬称略)+長部
(計12名)                    
 
◎概    要
   昨年同様、中山小の隣接地に生えている孟宗竹を使った竹工作の支援。
  同校5年生の二つのクラスの児童を対象に、午前9時からの組と10時半
  からの 組の二つに分けて実施。
   児童はそれぞれ大変一生懸命に取り組み、作品もほぼ完成できた。
  身近にある自然の材料を使って自分の好きな作品を制作する、「モノ作り」
  の楽しさを味わってくれたものと思われる。
   怪我もなく無事終了でき、大内校長先生、中田教頭先生から丁重な
  お礼のお言葉を頂戴した。

◎内    容
・各組とも5班(一班6~7名)に分かれ、各班に里研メンバーが二人ずつ
  付き、児童が各自用意した設計図に基づいて制作する作業に、メンバー  
  がアドバイスや支援を行う一方、材料の切断、研磨、穴あけ等の補助等を
  行った。(他に研磨・フリーランス要員としてメンバー2名が当たる)
・児童は、みな熱心に取り組み、概ね授業中での完成を見ることが出来
  たが、手間の掛かる作品については若干の遣り残し組も見られた。
  主な作品としては、
   花瓶、コースター(鍋敷きを含む)、菜ばし、木琴、弓および矢、
   竹とんぼ、だるま落し、貯金箱、椅子、ハンドスコップ(移植ゴテ)、
   暖簾(すだれ)、ビー玉ころがし、植木鉢、行灯ほか。
  中には我々の方がなるほどと思わされるようなユニークな作品や作り方もみ
  られた。
・また、単に作品作りだけではなく、そのための材料作りにも興味を示し、特に
  竹鋸を使っての切断には多くの児童が会員の指導の下取り組み、いい体
  験が出来たようであった。
・なお、素材の孟宗竹は、今回は学校側で用意された。(昨年は里研メン
  バーが切り出しから行った)
・児童の代表による開始前の「よろしくお願いいたします」に始まり、終了後の
  「ありがとうございました」の挨拶まで、授業中は児童の概ね全員が礼儀正
  しく、真面目に作業に取り組んでいたことは先生方のご指導もあろうが、大
  変好ましく、頼もしく感じられた。    
   
◎反  省  会
  授業終了後、学校の來校者控え室で簡単な反省会を行った。
  反省点としては、
  ①制作時間と完成度。
  ②それによる授業の満足度、達成感。
   時間のかかる竹とんぼや木琴(竹琴?)等の制作を予定した児童がおり、
   前半組では、希望通りに取り組んだが、やはり時間切れで十分な完成に
   は至らなかった。道具のせい(切り出しナイフが切れないなど)もあるが、
   この時間内ではやや無理な対象と思われる。

   後半組では、時間の掛かりそうな作品を予定していた児童には大変申し
   訳なかったが、時間内で出来そうな作品の例を示し、その中から制作して
   いただいた結果、大半は時間内完成を見ることが出来た。ただ、敢えて
   木琴に挑戦した一部の児童は、やはり完成に至らなかった。

・上の反省を踏まえ、時間内に完成させることによる達成感や満足感を味わ
  ってもらうことを重視し、今後は時間内に出来そうな作品を予め現物や
  写真等で例示し、主としてその中から選択していただくという方法も、検討
  が必要ではないかとの意見があった。(オリジナル作品の芽を摘まずに済
  む手立てが課題だが)      
・また、会員のアドバイスや補助をより円滑に行う上で、児童が作ろうと思って
  いる作品を事前に知ることが出来れば、準備や心積もりも出来るのではな
  いかという意見もあった。(なお、会議の後だが、本授業に限らず、春祭り
  等で制作する機会が多い作品のマニュアルや自然観察等に使う動・植物
  の説明マニュアルなどを少しずつでもいいから作ってストックし、メンバー全
  員の共有化を図れば、メンバーの知識や技術などのレベルの底上げにもな
  り、より良い活動に資するのではないかといった会話もあった。)

・今後の支援活動に関連して、川窪さんから、
  中山小学校からの今回の授業とは別に夏休みの全校児童の希望者向け
  課外授業の一環として、こうした竹工作のコーナーを設けてもらえないかと
  の相談や、今後予想される実績校以外の学校からの協力要請に対してど
  のように対応するかについては、基本的に、里研の今の陣容や年間のスケ
  ジュールとの兼ね合いの中で「無理のない範囲で」受けられるものは受ける、
  というこれまでの基本方針で臨み、一校一授業、校数限定を原則としたい
  旨のご説明があった。

・反省とは別に今後のスケジュールについて既報の確認も兼ねて説明があった
 が、既にHPやメール等に掲載済みにつき省 。
  
◎特記事項
  本日朝、武本事務局長が授業に使う道具類を取りに四季の森公園に寄
 った折、山本園長がおられ、本日の予定を話したら、同公園に拠点を置く里
 研が定例活動日以外にも地域の学校の環境教育の支援にも積極的に取
 り組んでいることを高く評価、近々県のほうにも報告しておきたいと申されて
 いたとのこと。
                                  以上(長部記す)