リポート
四季の森里山研究会活動報告
特別活動報告
    ~山桜の古木を訪ねる会~
                    
   
〇日時:平成22(2010)年4月4日(日)  13:00~16:20
〇天候:曇り一時弱い雨、歩くのに程よい気温。
〇場所:緑区長津田の西部地域
〇参加者: 臼井、井鍋、長部(正)、長部(千)、川窪、北村、武田、武本(千)、
武本(弘)、谷川、角田、中島、林(高)、林(紀)、原口、森本、渡部
                         計17人
 

〇概要
「樹齢350年と伝えられる山桜を見に行こう」という川窪正昭さんの呼びかけに、17人もの会員が参加した里山歩きの半日でした。

13:00 東急田園都市線の「すずかけ台」駅に集まり、歩き始めてすぐ「旧大山道の馬の背」と呼ばれる道に出ました。 眼下に長津田の街、遠く町田の高層マンションが望めます。

国道246を渡って細い道を下ると、ひっそりと佇む、お地蔵様。 宝暦年間に念仏講の女性たちがお祀りしたものと言います。3尺程の高さ。 目鼻は風化して無くなっていますが、今も大事にされている様子。

田舎道を行くと明るく咲くサクラが見えてきました。 胸高3メートル程、高さは10メートルもあるでしょうか。これが「伯楽の山桜」。満開の花は、わずかに桃色がかってほとんど白く、葉は若いヤマザクラに比べて少なめ。根の近くをシートで覆われ、傾いた幹を柱が支えていて、いかにも古木の風情。
「いいねえ。すごいねえ」と感嘆の声が上がりました。 この辺りは「林谷戸」、この山桜も林さんが大事に守っています。


竹林の中の小道を抜けたり、畑の傍らを歩いたり、舗装されていない道を歩くのは心地よいものです。目を転じれば、遠く近く見えるサクラはどれも満開。
ふと、脇を見ると道祖神がひっそり。 畑の手を休めた農家の人が「こんちは」と声をかけてくれます。


舗装路に戻って「大石神社」へ。石になった平安の美男子・在原業平が祀られています。近くの長津田地区センターでトイレ休憩の後、隣にある、摂政宮だった昭和天皇が10万人参加の大演習を統監されたという「御野立所」に立ち寄り、ここにある西南戦争以来の戦没者の慰霊碑にお参りして長津田駅へ。
 駅前で解散となりました。


里山が残る風情を楽しみ、川窪講師の奥の深い歴史談義を満喫した半日でした。
しばらく休養しておられた長部千鶴子さんが参加され、3時間余、13,000歩を元気に歩き通されました。おめでとうございます!
この日参加できなかった人向けに10日(土)も同じ日程で会を催します。
(代打 井鍋記す)
                                     
「山桜の古木を訪ねる会」続報

〇日時:平成22(2010)年4月10日(日)  13:00~16:00
〇天候:薄日もさして、穏やかな一日
〇場所:横浜市緑区、長津田の西部地域
〇参加者: 青木、伊藤、川窪、渋谷、那須、
それに川窪会員の友人:田辺博一さん ・・・計6人
                     

〇概要
 前回(4・4)参加できなかった会員のために、まったく同じコース・日程で、咲き残る「伝・樹齢350年の山桜」をたずね、里山に囲まれた昔ながらの集落の散歩を楽しみました。
 これをもって「里研遠足・桜狩」2回とも無事終了。有難うございました。
   
  
さくら散る日さへゆふべと成りにけり
                 樗良(ちょら)(1729-80)
(当番 川窪・記)
「伯楽の山桜  「伯楽の山桜」の前で‐4月4日
「伯楽の山桜」の前で‐4月10日 近くの念仏講の地蔵様
素朴でやさしい道祖神
珍しい業平竹の林
川窪講師大石神社の由来説明 大石神社の業平伝説と業平竹

Photo by Watanabe, Hayashi & Mrs.Hayashi & Nasu
('10.4.10)