リポート
四季の森里山研究会活動報告
特別活動報告
   〜充実した宿泊研修〜  
                
〇日時:平成24(2012)年1月28日(土) 13:00〜 29日(日) 9:00
〇天候:28日 曇り一時小雪  29日 曇りのち晴れ
〇場所:箱根強羅 「せせらぎ」(県職員保養所 0460-82-5166) 
〇参加者: 青木・井鍋・尾崎・川窪・斎藤・渋谷・下田・武本(千)・武本(弘)・
角田・時田・中島・ 林(紀)・宮下・渡部        (15人)
                                      
〇活動概況
尾崎一源氏が数年前から提案していた「宿泊研修」が氏の尽力で実現した。
28日の研修内容は次のとおり。
13:00〜15:05  「里山の野鳥&日本の野鳥の現状」
講師:日本野鳥の会神奈川支部幹事 森越正晴氏
 
  
「里山とは?」から説き起こし、舞岡公園(戸塚区舞岡町)で見られる野鳥、生息時期による野鳥の分類(留鳥、夏鳥、迷鳥など)、生息環境による分類(田んぼ、池、湿地、雑木林など)、数の減った鳥(シマアオジ、アカモズ、シギ・チドリ類など)、箱根では中国原産のソウシチョウ、ガビチョウが急増し、クロツグミ、ノジコが減少している事例などについて、氏が撮影した数十枚の写真をプロジェクターで映しながら解説した。野鳥に詳しくない者にも理解できる分かりやすい講義で、氏がいかに野鳥を愛しているかが伝わってくる話し方だった。

15:20〜16:05  「森の掃除屋−生態系の分解者」
講師:中島進市氏

  
生物は動物、植物、微生物(菌類)の三つに分類でき、キノコは菌類に属する。
キノコは植物や土、落ち葉などの有機物を分解吸収して生きている。キノコを含む菌類がいなければ、地球は生物の死骸で埋もれてしまう。そこで菌類は地球の掃除人とも言われる。
このほか「なぜ毒を持つキノコがあるのか」など、キノコにまつわる事例も語った。

16:10〜17:15  「二宮尊徳と森林」
講師:川窪正昭氏

  
尊徳は箱根に近い栢山村(現:小田原市)生まれ。農家だった両親とは少年期に死別し辛酸をなめながら、24歳までに家を再興。勤勉で、分をわきまえた出費にとどめ、人のために譲る思想を貫いて大名家や疲弊した農村を復興させた。
尊徳が海外にまで目を向け、相互の幸せを願っていたのは、今に通じる尊い思想だと川窪講師は感慨を述べた。


18:30〜
湯につかり、食事、歓談、尽きるところを知らず… 深夜まで。充実した一日。

29日は用件を抱える人もあり、朝食の後、現地解散。
7人の会員は「生命の星・地球博物館」(小田原市入生田)に立ちより更に研修を重ねた。
(井鍋 記す)

「シッカリ勉強を」武本理事長 森越正晴先生の「野鳥のお話」
2時間、全員シッカリ聴講。
森越正晴先生の「野鳥のお話」
2時間、全員シッカリ聴講-2
森越正晴先生の「野鳥のお話」
2時間、全員シッカリ聴講-3
「生き物は3分類、動物・植物、
それに微生物(菌類)なんです。」

中島会員
 「金次郎少年の苦労に
泣かされます。」 川窪会員
角田事務局長「懇親・懇談・乾杯」 「里研合宿研修・参加証明書」
−15人います(1・29朝)。

Photo by Kawakubo